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2009年11月23日 (月)

神経質礼賛 488.屁

 高校の古文の教科書に出ていたか、どこかの大学入試問題で見たか、記憶が定かではないが、今昔物語集におならの話があった。近衛の舎人(武官)がお寺の学問所で高僧たちと話をしている際に、「あやまりて、いと高く鳴らしけり」・・大きなおならをしてしまった。誰も何も言えず沈黙が続き、舎人は「あはれ、死ばや(ああ、死にたい)」と言ったところ爆笑が起り、舎人はその場を逃げ出した、というものだ。沈黙の時の気まずい空気がよく伝わってくる話である。

 中学の時に英語の先生が授業中に大きなおならをしてしまい、間髪を入れず「あ、わりいわりい」と言われて笑いが起ったがすぐに静まった記憶がある。すぐに一言謝れば、別に何ということもないのだが、即座に謝るにはちょっと度胸がいるだろう。高校2年・3年の同級生に「ブブ」というあだ名の男がいた。そう、彼は授業中でも大きなおならをしてしまう人だったのだ。おならをした時にはいつも顔を赤らめて何も言わずニヤニヤしているだけだった。同姓者が多いありふれた苗字だったから先生まで「ブブ君」と呼んでいて、本人も嫌なそぶりを見せなかったし、私と違って授業中に手を挙げて積極的に発言する人だった。女子から嫌われることもなく、結構、愛されるキャラクターだったように思う。ブブ君は数学や物理が得意で確か京大の理学部に進学した。10年くらい前のクラス会で会った時には、大学で助教授をしているという話だった。

 おならは生理現象でどうにもならないし、それにまつわる言葉「屁とも思わない」「屁の河童」からしても取るに足りないことである。神経質な人には人前でおならをしたらどうしよう、と心配する人がいる。おなら恐怖で人前を避ける人もいる。出てしまった時に咄嗟に謝れなくても、顔を赤らめて黙っていても大した問題ではない。ブブ君のように頻繁に放屁していると目立ってしまうけれど、一度や二度はどうということはない。

 時に、単純なおなら恐怖に留まらず、「気が付かないうちにおならが洩れていて周りの人に嫌な思いをさせている」と思い込むような人が重症対人恐怖の中にいる。そうした場合は心理療法だけで改善させるのは困難で薬物療法が必要なことがあるので精神科受診をお勧めしたい。

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