神経質礼賛 498.平成21年生まれの名前
12月21日、年末恒例の「生まれ年別の名前調査」が明治安田生命から発表された。新聞やニュースで御存知の方も多いと思うが、詳細はネット上にPDFファイルが公開されており、ダウンロードして読めるようになっている。同社の個人保険・年金の約1050万契約データから集計したもので、今年生まれた子の名前データ、男4595人、女4254人が対象となっている。男の子で多かったのが1位は大翔(ヒロト、ヤマト、ハルト)、2位が翔(ショウ、カケル、ソラ)、3位が瑛太(エイタ)と大和(ヤマト)、5位が蓮(レン)で、女の子の1位は陽菜(ヒナ、ハルナ)、2位が美羽(ミウ、ミハネ、ミワ)と美咲(ミサキ、ミク)、4位が美桜(ミオ、ミオウ)、5位が結愛(ユア、ユイ、ユウナ、ユナ)だったとのことである。
私が子供の頃とは隔世の感がある。PDF版では過去のデータも詳しく載っていて、私が生まれた年のベスト5を見ると、男子が①誠、②隆、③茂、④博、⑤修、女子が①恵子、②京子、③洋子、④幸子、⑤和子となっている。
それにしても、今の子供の名前の読みは難しい。男の子で1位だった大翔はタイガ、ダイトと読ませる場合もあるという。個性的な名前の読みの例として、男の子で琉星(ルキア)、会仁(カイト)、輝星(ライト)、偉士(イオ)、星桜(シオン)、女の子で乃愛(ノア)、愛月(ルナ)、伊桜(イオン)、唯歩(イブ)、珠瑛璃(ジュエリ)というように、読みだけ聞くとどこの国の人だろうか、というのが紹介されていた。マンガやアニメの登場人物から取った名前なのだろうか。総画数が多いと、子供が試験などで名前を書く時に大変なのではないか、と神経質人間としては余分な心配をしてしまう。
子供の名前は世相を反映すると言われる。また、親の子供に対する願望を投影しているという点では、親の心理検査とでも言えるかもしれない。男の子の名前で「翔」の字が多くなっているのは、大きく羽ばたいて欲しいという願望を表しているのだろう。女の子の名前では、やはり美しくあって欲しい、明るく愛される人になって欲しいという願望を示しているのだろう。国も地方も財政破綻、企業も個人も先行きに希望が持てない時代ではあるけれども、いつの時代も子供に幸せになって欲しいという親心は変わらない。
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先生、こんにちは。帰国して一週間が経ちました。こちらは暖かくていいですね。今回は交通上でのトラブルがあったせいか、疲労困憊して帰国しました。未だに時差ボケが治りません・・・。
名前のことは私も以前から気になっていました。漢字の誤読によるデータ入力ミスで大変なことに…等々、神経質人間の私としては、人気の高い子どもの名前にかえって危惧(?)を抱いています。思い返せば、年金記録のずさんな管理も、名前等の入力ミスがだいぶありました。
私は昔の名前の方が良いな、と思います。女の子だったら「明子」とか。意味がはっきりしていて、かつ日本人らしくていいと思うのですが。
投稿: | 2009年12月25日 (金) 18時43分
どうもお疲れ様です。ニュースでアメリカの大雪で交通マヒというのを見て、無事帰国できたかな、と危惧していました。途中で足止めを食って、大変な苦労をされたことと思います。
疲れ切った時には、休むのもまた仕事のうちです。しばらく充電してからまた動き出せばよいのではないでしょうか。
確かに、年金のトラブルも名前のヨミがはっきりしないケースで適当な入力をしてしまったことが原因の一つだったようですね。わかりやすい名前、ということも大切な気はします。
私の名前は昔風の2文字4音で言いにくい反面、ヨミはほぼ一通りで間違われる心配はありません。正直言ってあまり好きな名前ではないのですが、ヨミ間違いがないのは取り柄ですね(笑)。
明子さん、という名前、いいと思います。歴史上では聖武天皇の奥さんの光明子、藤原道長の二人の妻の一人が明子だったでしょうか。意味もヨミもハッキリしていますね。
投稿: 四分休符 | 2009年12月25日 (金) 23時33分