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2010年4月26日 (月)

神経質礼賛 539.瑣

 全く読みがわからない漢字が出てきた。著名な精神病理学者、中井久夫先生の著書「臨床琑談」の「琑」の字である。地名や慣用読みは難しいとしても、漢字一字そのものの読みが全くわからないというのは、この年齢になって非常に恥ずかしいことである。神経質人間としては、帰宅して真っ先に漢和辞典を引いてみる。部首と画数から読みは「さ」であることがわかる。そうか、「へん」に気をとられていたが、鎖国とか閉鎖の「鎖」の字と「つくり」が同じであるから読みは連想できそうである。それに気付かなかったのは相当ボケている。

 「琑」の意味はこまごました、ささいな、つまらない、といったことだそうである。琑末、煩瑣という言葉もある。中井先生は謙遜して臨床琑談という題名にされたのだろう。当ブログはまさに琑ブログといったところである。

 中国の人たちが日本を侮蔑する際に使う言葉が「小日本」である。いつも野球やサッカーの国際試合で日本人が罵声を浴びせられている。小日本でも琑日本でもいい。「大」日本帝国などと自己顕示的に名乗るよりはましである。自分が世界の中心だと言わんばかりに「大」などの名称を冠するものにロクなものはない。どれも名前負けしている。それよりも、へりくだって質で勝負すればよいのだ。人間も同じこと。大風呂敷をひろげてハッタリで目立つような人は羽振りがよくてもいつか馬脚をあらわすことになる。小心(琑心?)な神経質のままでよい。

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コメント

先生こんにちは。この漢字は全く見たことも(もちろん使ったことも)ありませんでした。私も日本に帰国したら、本気で日本語や漢字を勉強しなくてはなりません・・・。昔の大先生は分野を問わず、漢籍等の古典の教養が深かったのでしょう。

前回の記事ですが、荻野アンナ先生もうつ病と闘った経験があるのですか。先生はフランスで博士号を取得されて慶応大学の教授職も務めておられます。ものすごく真面目な方だそうで、学生さんとの面接時、あまりの真剣さに驚いた、と同じ部屋を利用していた方が話していたのを思い出しました。ボクシングも落語もなさるそうです。

それとは反対(?)というか、芸能人の離婚話にビックリしています。そんなにも短い周期で金銭事情も愛情関係もジェットコースターのように変化するのは大変なことだなと。神経質人間は、あまり浮き沈みが激しくないので。精神医学的に、このような劇的変化を好む性質というのは研究されているのでしょうか?

 コメントいただきありがとうございます。花粉症の最悪期は脱しましたか。

 荻野アンナさんの落語はともかくボクシングは意外でした。でも普段の生活とは全く別の世界の趣味を持つということは良いことだろうと思います。

 芸能人の離婚が多いことを医学的に研究したものはあまりないでしょう。以前270話「神経質の相性」でちょっと書いたものがあります。下記の森田先生の言葉を引用しています。

 森田正馬先生は神経質の相性について次のように言っておられる。
(劇作家・倉田百三の「神経質同士の結婚はよくないようですね」という発言に対して)
 それはそうです。神経質同士は、お互いにその心持がわかり、心の底まで見透しているから、互いにその欠点を挙げあって、相手ばかりにそれを改良させようとする。グジグジといつまでも、しつこく言い争いをする。
 またヒステリー同士でも、これもいけない。喧嘩が早くて始末にいけない。
 また陽気の者同士もいけない。気が軽くて家のしまりができない。およそ結婚は、気質の異なった人が、うまく組み合わされるとよい。
 神経質の人は、気の軽い大まかな人と結婚するがよい。すると気の軽い人は、あの人はどうせ気難し屋だからといって大目に許し、また神経質の方では、どうせあれには、難しい事をいってもわからないといって、あまりやかましくいわなくなる。お互いに許し合うから円満になる。   (白揚社:森田正馬全集第5巻 p.729)

 芸能界ではどうしても自己顕示欲が強く感情過多のヒステリー性格を持った人が多いので、くっつくのも早いが離れるのも早いということになります。その点、神経質だと、反対にくっつきにくく離れにくいということになります。神経質と相性が良いのは森田先生が言われたようにおおらかな循環気質ですが、神経質同士でも何だかんだ言いながら長続きするものです(笑)。

とても詳しいご説明をありがとうございました。たしかに「自己顕示欲」が強すぎるのでしょうね・・・。神経質人間は逆にあまり自分を出したがらないでしょう。私は素人判断で「躁鬱病」が急激な乱高下を引き起こすのかと思っていました。「ヒステリー性」ということで、納得がいきました。

荻野先生のボクシング歴はある雑誌に掲載されていました。本当に真面目そのものというか、趣味の域を超えているという感じがしましたね。プロの指導の元で、基礎からみっちり本格的な訓練を積んでいます。ストレスが溜まるとサンドバッグに思い切りパンチを打ち込む、と書いてありました(笑)

実は花粉症は今、最悪期なのです。また次回、花粉症についてお話させていただきます。

花粉症が重症ということでつらそうですね。クシャミに涙目では仕事にも支障が出て大変です。そちらもやはりスギ・ヒノキが多いのでしょうか。どうぞお大事に。

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