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2010年4月 9日 (金)

神経質礼賛 533.タダほど高いものはない

 一昨日、病院で夕食を食べながらNHKのテレビ番組を見ていたら、無料ビジネスの話で、焼酎がタダの居酒屋の例が紹介されていた。この店ではつまみを一人2品注文すれば焼酎はいくら飲んでも無料である。カウンターの上には自社ブランドの3種類の焼酎のカメが並び、そこから柄杓ですくってグラスに注いでいるのが映ったが、当直中の私にとっては目の毒である。店のオーナーによれば、チラシなどの広告宣伝費をカットすれば焼酎無料分は元が取れ、クチコミでお客が増えるということだ。焼酎が無料でも、つまみなしで飲むわけにもいかないから追加のつまみを注文することになる。それにアルコールが回って気が大きくなれば、つい高価なつまみも注文しがちになる。実際、客単価は増えていて、オーナーの狙いは大当たりというわけである。

 消費不況・デフレが続き、消費者のサイフのヒモが硬い中、無料(FREE)ビジネスが目立つようになった。TVの報道番組や雑誌でも盛んにその話題が取り上げられる。経済学者や心理学者が理論的に説明した雑誌記事もある。昨年の長者番付にケータイ用釣りゲームで有名なIT関連企業社長が入っていたことは記憶に新しい。ゲーム自体は一応無料なのだが、ハマって来ると有料部分に手を出す人も出てくる。結局、利用者が釣られるゲームでもあるのだ。いろいろと無料を謳い文句にするのが得意な某ケータイ会社の無料通話も実際には時間帯などいろいろ制限があって、無料のつもりで使っていると思わぬ請求が来ることがある。

 無料ビジネスのどれもが老人相手の布団セールスのような悪徳商法とは限らないが、本当に無料で商売が成り立つはずはない。どこかでそれ以上の利益を得ているはずで、そのカラクリは知っておく必要がある。何かウラがあるはず、と疑って安易に手を出さないのは神経質人間が得意とするところである。

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コメント

先生こんにちは!「就職難・労働賃金が上がらない」という社会的な背景もあってこそ「無料」の言葉は人を引き付けるのでしょう。けれども神経質人間は、そこに何か「ワナ」があると嗅ぎ取ってしまうんですよね(笑)

うちの家族で「無料」や「格安」に惹かれる人はいないですね。むしろ全員が、そういう場所やモノをあえて避けてます。私以外は誰も神経質じゃないんですけど。うんざりするほど混んでいたり、客層が悪かったり(失礼ですが)するので、かえって無料・格安の場所って疲労がたまるんです。

「労働賃金が上がらないから・就職難だから」とデフレをあおるのは逆効果かと思います。皆がしっかりと良い仕事をしてお金を稼ぎ、その対価として良質の品物やサービスを得て生活を充実させる方が社会的な意味は大きいと思います。国全体が「安っぽく」なるのは嫌だなと思います。

コメントいただきありがとうございます。

そうですね。無料・格安はワケアリです。利用するにしても、その「ワケ」を承知の上で利用
するに限ります。

デフレで価格競争の消耗戦になっています。しかし、食品でも衣料でも「高品質をリーズナブルな価格で」というコンセプトの店は堅調なようです。おっしゃるように国全体が「安っぽく」なってほしくはないですね。

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