フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 543.里山の医師 | トップページ | 神経質礼賛 545.LED電球 »

2010年5月10日 (月)

神経質礼賛 544.老外科医先生

 私の身近にも鉄人のような外科医の先生がおられる。もう81歳だが、バリバリの現役である。外科・内科医院を開業して50年になる。地元では祖父母の代から診てもらっている住人も多い。実態は365日24時間営業。夜中でも急患を診ているし、電話があれば往診に駆けつける。警察の依頼で(普通は嫌がる)変死者の検死もしている。採算が取れない有床診療所でまだまだがんばっておられる。私の勤務先の病院の入院患者さんで肺炎やイレウス(腸閉塞)を起こした患者さんをよく転院治療していただいていた。精神状態が悪いと普通の病院ではまず受け入れてもらえないのだが、先生はどんな患者さんでも受け入れて下さっていた。息子さんが戻ってこられ医院を継ぐことになり、少し時間ができたということで、5年前からこちらの病院に週2回来てくださるようになった。とにかく仕事が早くてよく動かれる。さらにユーモアも忘れない。医師会の雑誌に寄稿されている先生の小話を紹介させていただこう。

『診察の日々』(鈴木茂能先生)より抜粋

「保険証が新しくなったので持って来ただ」

「保険証は新しくなったが人間は相変わらず古いな」

「おめえも同じだ」

「先生、頭がわりいだけど」

「頭の悪いのは治らないね。僕を見なよ、八十年間いまだに治らないでいるよ」

 中年の女性。

「今、主人に腹を立てて来たから血圧が上がっているかしら」

「血圧は変わらないね、何時もの事だから」

電子カルテになった。うまく操作出来る時はスムーズに行くが、一旦こじれると何ともならない。丁度女房の様だと思っている。

残念ながらこの5月からは息子さんのバックアップに専念されるということでこれからはお顔を見ることができなくなる。私のような神経質人間はちょいと硬くとっつきにくい面があるので、先生のユーモアはぜひ見習いたいものである。

« 神経質礼賛 543.里山の医師 | トップページ | 神経質礼賛 545.LED電球 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 543.里山の医師 | トップページ | 神経質礼賛 545.LED電球 »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30