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2010年5月17日 (月)

神経質礼賛 546.餌付け

 先日TVのニュースで将棋の加藤一二三(ひふみ)九段(70歳)が画面に出ていた。横から妻が大きな声で話しかけてきたので何のニュースかわからなかった。3年前に史上初の通算1000敗(この時1261勝)の大記録(?)を打ち立てていたが、いよいよ引退のニュースだったのかなあ、と思っていた。翌朝の毎日新聞社会欄に「加藤元名人 餌付け禁止 野良猫被害 慰謝料204万円 東京地裁判決」というタイトルの記事があった。加藤九段が住んでいる集合住宅で野良猫に餌付けしていたため野良猫がピーク時には18匹に増え、猫の糞尿による悪臭や自動車に傷をつけられる被害が続出して、住民と管理組合が裁判を起こしていた。数々の奇行で有名な(将棋ファンを楽しませてくれる)「神武以来の天才」加藤九段だが、野良猫を餌付けすればどういうことなるか、という「3手のヨミ」ができなかったようだ。敬虔なクリスチャンである加藤九段の言い分は「野良猫に一日でも長く生きてほしいとやってきたことが裏目に出た。理解に苦しむ判決だ」ということで控訴するそうである。

 野良猫の糞尿の悪臭は大変なもので、後始末も大変である。私も野良猫の糞害に困っていろいろな対策を試みた(「野良猫vs神経質」91話、113話、125話、181話)。最終的にはダイソーで販売されている「どんとキャット」を家の周りに隙間なく敷き詰めることでようやく解決している。

 野良猫ほど問題にはならないが、市街地で餌付けによる鳩の増加も糞害などの問題を引き起こす。鳩の糞に含まれる真菌(カビ)のクリプトコッカスは免疫力の低下した人に肺炎や髄膜炎を引き起こす厄介な存在である。浜松医大に勤務していた頃、大原健士郎教授が精神科病棟(10F)の窓に鳩が集まってくるのを見て激怒されたことがあった。かつて奥様を病棟で看取った御経験から、がん治療中に免疫力の低下した患者さんに悪さをする鳩は許せなかったのだろう。大原先生は「鳩を追い払え」と病棟医長に命じられたが、うまい方法があるはずもなく、病棟医長は入院患者さんたちに「鳩にエサを与えないで下さい」とお願いするのがやっとだった。

 餌付けする人に悪意があるわけではないが、後々いろいろな問題を引き起こすことになる。神経質に熟慮してほしいものだ。

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