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2010年6月11日 (金)

神経質礼賛 554.α-リポ酸(チオクト酸)

 厚生労働省からα-リポ酸を含む健康食品について注意を喚起する文書が回ってきた。ビタミン様物質α-リポ酸(チオクト酸)は医薬品という扱いであったが、2004年からサプリメントとして販売されることが認められるようになった。手持ちの南江堂「今日の治療薬2010」によれば医薬品チオクト酸アミドは還元型解毒薬に分類され、その適用は、激しい肉体疲労時にチオクト酸の需要が増大した際の補給・Leigh症候群・中毒性及び騒音性内耳性難聴となっている。

 ところが、そのα-リポ酸がダイエット効果を謳ったサプリメントとして流通しているというのである。それを摂取した人の中で自発性低血糖症をきたした例が報告されている。幸い死亡例はなかったようだが、高いお金を出して買った健康食品で健康を損なうようではお話にならない。

 さらに厚生労働省・日本医師会から「健康食品による健康被害の未然防止と拡大防止に向けて」という12ページのパンフレットが配布された。これは実によくまとめられていて、医療機関だけでなく学校や事業所などにも広く配布して注意を喚起するといいのではないかと思う。 クロレラによる皮膚炎、ゲルマニウムによる腎機能障害、中国製ダイエット茶による肝障害などは新聞にも出て御存知の方も多いだろう。しかし、天然成分の健康食品なら大丈夫だろうと思ったら大間違いである。配布されたパンフレットによれば、今はやりのウコンは胆石症のある人では病状を悪化させることがあるし、アロエは腸の疾患がある人では病状を悪化させることがある。朝鮮ニンジンも女性ホルモン様作用のために乳ガン・子宮ガン・卵巣ガン・子宮筋腫を悪化させることがあるという。

 心配性の神経質人間の場合、安易に健康食品に飛びつくことは少ないとは思うが、「安全な天然成分」などと言われるとつい手を出す人もいるかもしれない。効果ばかりでなく問題点についても調べてみることである。特に持病のある人はまず主治医に相談してからにした方がよい。

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