フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 568.夜間の火災訓練 | トップページ | 神経質礼賛 570.不可能の努力 »

2010年7月26日 (月)

神経質礼賛 569.神経質vsムカデ

 病院の当直室に時々ムカデが出る。現在の病院は移転して五年ほど経つが、山の中腹にあるので、ムカデが出るのはやむをえない。しかし当直室は3階にあるし機密性のよい鉄骨造りなので一体どこから入り込んでくるのだろうか。どれも体長は5cm前後と小さい。ゴキブリ用の殺虫剤「コックローチ」をしつこく噴霧してもあまりこたえないようで、意外とすばしこく動き回り、流し台と壁の間の隙間に逃げ込まれてしまう。ムカデやクモにも効果があるという「虫コロリアース」を買ってもらったので、今度現れたら新兵器で対抗だ。幸い、今のところ刺されたことはない。もし刺された場合はただちに抗ヒスタミン剤とステロイドが入った軟膏を塗るつもりでいる。ムカデに刺されて死ぬことはまずないとはいえ、自分が寝ている近くをムカデがウロウロしているのは気持ちが悪い。靴の中に入り込んでいて知らずに履いてしまったら事件である。神経質人間としては、起きたらまず床をチェックするようにしている。

 私が浜松医大の学生だった頃は、山の中にポツンと大学と病院が建っていた。近くの道路では時々タヌキが車にはねられて死んでいた。そんな所だったから床や天井をはっているムカデはあちこちで見かけた。学内食堂で器に入った白いドレッシングをかけようとしたら、白いエビのようなものが見えたので、今日は豪華にエビが入っているのかと思いきや巨大なムカデだった、ということもあった(当然、大騒ぎになった)。大学助手になって官舎に住んでいた時もしばしばムカデが出た。聞くところによれば、今では周辺の山は切り崩されて広い道路が整備され、住宅や商店が立ち並ぶようになったそうだ。タヌキはおろかムカデも出なくなっただろう。浜松医大の一つ前のバス停は「北やぶ入口」という名称だった。もう竹薮はないと思うが、バス停の名前は残っているだろうか。それにしても医大の中が「藪」では困る。

« 神経質礼賛 568.夜間の火災訓練 | トップページ | 神経質礼賛 570.不可能の努力 »

コメント

先生こんにちは!素晴らしいオチですね(笑)。私も子供の頃にムカデをよく見ました。15センチくらいのもいましたよ。最近はあまり見ません。この地域の景観や生態系が変化したからでしょうか。

先生は秋葉原連続殺傷事件の被告の言葉をどう思われましたか?私は「じゃあネット接続の時間がほとんどなく、観ても必要な情報(天気予報等)だけということであれば殺人はおきなかったということ?」と思いました。素人の意見で申し訳ありません。

ネットの世界で見知らぬ人達と「話し合い・人生相談」をすることの意味がわからないんです。アメリカの大学でも学生さん達が授業中も常時コメントをチェックして一喜一憂していました。相手は誰?直接会って話す時間はないの?って思いました。

森田先生のお言葉と通じるかわかりませんが、「悩みについて悩んでいる」と、よくわからなくなると思うのです。秋葉原事件の場合、母親との関係も含めていくら「病の原因」を探っても何も出てこないんじゃないかと思います。ネットの世界に生きていて精神科に受診する人が増加するというのも、何かおかしいと思いました。

 コメントいただきありがとうございます。もう街中ではムカデを見ることはないですね。体長15cmクラスの「大物」は、かつて私が医大の食堂で見かけたのと同等です。

 一昨日、秋葉原無差別殺傷事件の被告人質問の内容が報道されていましたけれど、被害者・遺族に申し訳ないと言いながら、事件を起こした原因の第一がネット掲示板の荒らし行為やなりすましの嫌がらせ、という本人の発言には、理解に苦しむところです。被告に刺されて重症を負った方のインタヴューがTVで報道されていましたが、「原因がインターネットなんて言われたって理解できない」という感想はもっともです。
 実は、加藤被告が派遣社員として働いていた会社の社員・派遣社員さんたちが外来を受診してきて、職場でのパワハラやいじめの訴えを普段聞いている身としては、そのあたりの話が出るのかと思っていました(加藤被告も作業服を隠されるいじめにあって突然会社を辞めている)が、全くそれが出てこないのは意外でした。彼にとっては、それだけネット上のヴァーチャルな世界の比重が大きくて、現実感を喪失していた・そして今も喪失している、ということなのだと思いました。現実感を喪失している状態ではオウム真理教の信者のように血の通った人間を「ポア」することは何でもないことになってしまいます。元は優秀な医師だった人までが殺人に加わってしまっていたことは注目に値します。加藤被告にとっては、トラックで人をはね殺し、次々と戦闘用ナイフで人を刺し殺していった行為も、ゲームの上での人殺しも同じことになってしまっていたのではないかと思います。そして恐ろしいのはヴァーチャルの世界にとっぷり漬かっているうちに現実感覚を喪失して、加藤被告のような行動を取る可能性は、誰にでもあるということではないでしょうか。彼の言う、母親の厳しい躾に原因を求めることはあまり意味がないように思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 568.夜間の火災訓練 | トップページ | 神経質礼賛 570.不可能の努力 »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30