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2010年7月 5日 (月)

神経質礼賛 563.新しい不眠症治療薬ロゼレム

 明日から、武田薬品の新しい不眠症治療薬ロゼレムが処方可能になるとのことである。ロゼレム(一般名Ramelteonラメルテオン)は、メラトニン受容体アゴニストという、従来の睡眠薬とは全く異なった作用機序を持った薬である。

 メラトニンという物質は脳内の松果体から分泌される睡眠に関係したホルモンで、昼は少なく夜多く分泌されている。時差が生ずる海外旅行では、メラトニン分泌のタイミングがズレてしまい体内時計がズレてしまって、なかなか寝付けないということになる。そこでメラトニンを寝る前に増やしておけば、自然な眠りにつきやすくなるわけである。ところが、日本国内ではメラトニンそのものを薬として製造・販売することは認められていない(アメリカでは薬局でサプリメントとして販売されているため個人輸入している人はいるらしい)。今回発売されるロゼレムを寝る前に服用することで、メラトニンを増やして自然な睡眠リズムに導くことができる、というわけである。

 従来の睡眠薬のような健忘、ふらつき、翌日の眠気、といった問題が起らない、習慣性や依存性がない、服薬中止時のリバウンドがない、といった安全性が高いことが特徴で、向精神薬ではない医薬品である。ただし、SSRIのフルボキサミン(商品名デプロメールおよびルボックス)は併用禁忌である点には注意が必要である。単純に不眠を訴える人に、いきなり睡眠薬を処方しないで、こういった薬から始めることで、睡眠薬に依存する人を減らしていくことができる可能性がある。

 もっとも、規則正しい生活習慣をつける(特に日中はゴロゴロしないで明るい所に出て体を動かす)ことで、メラトニン分泌のタイミングは正常化されるので、本当のクスリは生活指導だと思う。

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