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2010年8月23日 (月)

神経質礼賛 578.遺伝子検査

 最近の読売新聞の記事に「才能判定?手軽な遺伝子検査、科学的根拠は・・・」と題するものがあった。経済産業省の調査で、遺伝子検査を行う業者が今年2月時点で330あり、クリニックやエステサロンで行われている他、ネット通販されているという。頬の内側の粘膜をこすって採取した細胞のDNAを解析するもので、自宅にいながらにして検査をうけることができる。がんやアルツハイマー病のリスク、生活習慣病のリスクはともかく、中には子供の才能がわかる、というものまである。これは中国の企業が開発したもので、知性、運動、芸術など6能力について評価されるというものだそうだ。ここまで来ると、信憑性が疑われる。

 確かに病気によっては関連した遺伝子がすでに特定されているものもある。病気にかかるリスクが高い場合、生活習慣に気をつけて発病を予防でき、検診を受けることで早期発見できるメリットはある。しかし、多くの疾患は生活習慣や環境などが複雑に関与しているため、まだまだリスクを正確に算出するのは困難なのではないだろうか。ましてや子供の才能ともなると、DNAだけで云々するほど研究データが揃っているとは思えない。それに、勉強・運動・芸術どれを取っても、教育環境や本人の努力の部分が大きいのではないだろうか。

 人間の性格の根本部分は、遺伝的に決定付けられる部分が比較的大きいと考えられる。将来、研究が進めば、DNAから性格がわかるということになるのかもしれない。しかし、性格には生育環境や本人の努力で変化する部分もある。どの性格が優れているということではなく、性格にはそれぞれの長所と欠点があるので、持ち味を生かし、欠点は努力でカバーしていく必要がある。神経質という原石は磨けば立派な宝石になるし、磨かなければただの石ころなのである。

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コメント

先生こんにちは。遺伝子検査ですか。ダイエットへの応用も聞いたことがあります。どこまで科学的根拠があるのか。性格や才能まで話が及ぶと、さすがに行きすぎかなと思います。

アメリカの大学の第二言語(外国語)習得の授業で聞いた話です。今や外国語学習の効果を高めるために、脳の解析や発達にまで研究が及んでいるとか。さすがにMRIなど高価な設備を準備し、かつ被検者を多く集めてサンプルを採る必要があるので、研究データを集めるだけでも莫大な資金が必要です。

脳を解析・改良すれば素質や限界を変更でき、将来的には無駄な努力をしなくても外国語が効果的に身に着くということでしょうか。わからなくもないですが・・・。まず実現までに途方もない時間がかかりそうです。加えて、脳の機能というのは何も外国語の学習に限定されたものではないと思うんですけどね。

こういう「科学の話」は無視する必要もないと思うのですが、ある程度は差し引いて考えた方が良さそうな気がします。

コメントいただきありがとうございます。

脳の研究は遺伝子だけでなく機能面からも種々のアプローチで進んでいますね。しかし、あまりわかりすぎて、将来、自分がかかる病気の可能性が全部ハッキリしてしまうのもちょっとコワイ気がしますし、あなたの知的能力はこうで、運動能力はこうで、音楽的能力はこうで、なんてわかってしまったら、がんばってみようという気が失せてしまう人も出るかもしれません。
年が経つにつれ、一枚一枚運命のカードをひくところに人生の味わいがあるのかなあ、と思ったりもします。

返信ありがとうございました!実は授業でも問題点が指摘されたんです。たしかに全てが遺伝子レベルで解析されると、動機や意欲を逆に低下させる危険性がありますね。「僕の脳には欠陥があるから、勉強の才能はないみたい。無駄だから、もうやめる」とかいう学生さんが出てきたらどうする?という話でした(笑)

私のじんましんですが、なんとまだ症状が変わらないのです。先生も原因がよくわからないそうで、とりあえず服用する薬の回数が増えました。私は先生を信頼しているので指示に従っています。自分の車がないため、炎天下の中を徒歩で長時間の移動をよくしましたが、それが原因でしょうか。

ストレスとじんましんは関係ありますか?アメリカに提出する論文が本当に面倒くさくて難解・複雑で、テーマ設定をした自分を呪いたいくらいです(笑)かなりプレシャーを感じていますが、そのことも何か原因になりうるでしょうか。ともかくこの痒みが消えてほしいと願うばかりです。

そうですね。遺伝子のせいにして努力を放棄するケースもあれば、遺伝子が優れていることに慢心して怠けてしまうことも考えられそうです。遺伝子的にわかりすぎるのは考え物ですね。

湿疹が治りにくいのはつらいですね。体質的あるいは服用している薬の関係で光線過敏症ということもあるかもしれません。良くなるまでは、直射日光を浴びることは控えた方がベターという気がします。皮膚科の先生にお聞きしてみて下さい。

蕁麻疹とストレスの関係はわかりませんが、一般的にストレスは湿疹やアトピー性皮膚炎を悪化させる可能性があります。無意識のうちに掻いてしまうと良くならない(悪循環が起こる)のですがストレスが強いと掻いてしまうことが多くなるのでしょう。アトピー性皮膚炎が抗不安薬セディール(セロトニン1Aを増強するタイプ)で改善するというデータを見たことがあります。
がんばりすぎないで少し休符も入れても良いのではないでしょうか。お大事に。

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