フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 587.他人の不幸は蜜の味 | トップページ | 神経質礼賛 589.ひたむきに生きる »

2010年9月22日 (水)

神経質礼賛 588.神の手

 昨日、郵便不正事件の捜査に当たっていた大阪地検特捜部の主任検事が逮捕されるという驚くべきニュースが入ってきた。証拠として押収したフロッピーディスクを改ざんした疑いだという。悪を暴く正義の味方のはずの立場の人間が、証拠を改ざんして無実の人を犯罪者に仕立て上げようとしていたとなると大変な問題である。

 今朝の新聞を読むと、特捜の持つ問題点も指摘されている。まず「筋読み」といって事件の構図を描き、それを裏付けるための捜査が行われる。迅速な捜査を行う上で有効な手法ではあるのだが、筋読みに合わない証拠は無視されがちで、筋読みがはずれていた場合は完全な見込み捜査になってしまう。そして筋に合わせるためのムリな自供を求めるような問題もある。フロッピーディスクを改ざんした疑いは今年の2月に同僚の検事に指摘され、幹部に報告されていたにもかかわらず、半年以上も問題は放置されていた。神経質が足りない、では済まされない。強大な権限を持つ特捜だけにチェック機能も必要なのではないだろうか。

 以前、著明な考古学者が発掘品を捏造していた「神の手」事件があった。今回の主任検事も自己保身のために不正行為をしてしまったのだろう。以前、人の品性(520話)について書いたように、注意してくれる人がいない立場になった時、その人の品性がモロに出る。今回の主任検事も大阪地検の「エース」と呼ばれ、誰も鈴をつけられない立場にあって「神の手」をふるってしまったのだと思う。小心者の神経質人間ではこんな大胆なことはとてもできない。大胆になれなくてよい。小心な神経質なままでよい。

« 神経質礼賛 587.他人の不幸は蜜の味 | トップページ | 神経質礼賛 589.ひたむきに生きる »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 587.他人の不幸は蜜の味 | トップページ | 神経質礼賛 589.ひたむきに生きる »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30