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2010年9月 1日 (水)

神経質礼賛 581.ホメオパシーとプラセボ

 最近の医療関連ニュースで民間療法「ホメオパシー」に関するものがあった。これは、健康人に与えると似たような症状を起こす物質を患者にごくわずかに投与すると、体の抵抗力が高まって症状がよくなる、という考えに基づき、その物質を水で繰り返し希釈したものを砂糖にしみこませ、それを投与する、というものである。天文学的な倍率で希釈するので、もはやその物質の分子は一つも残ってない可能性が高いが、信奉者たちは物質の「オーラ」「波動」「パターン」がしみこんでいるから有効だと主張しているそうだ。科学的には単なる砂糖玉を飲ませるのと変わらず、プラセボ(偽薬)効果が期待できるだけである。ホメオパシーを受けたために本来の医学的な治療が遅れて死亡した例が問題になっている。命にかかわるような病気に砂糖玉ではさすがにまずい。

日本学術会議は、「ホメオパシーは科学的には全く無意味」という見解を発表し、それに続き日本医師会と日本医学会も、医療関係者がこの療法を用いないように求める見解を発表した。

 精神科病院ではプラセボが使われることがある。不眠を訴える患者さんや不定愁訴を訴える患者さんに乳糖1gを頓服してもらう。人によっては効果があって、「いつもの甘い薬を下さい」とナースステーションに来る人もいる。もちろん薬理的な効果は全くないのだが、心理的な暗示効果で効くわけである。看護師さんに話を聞いてもらって、薬をもらえた、という安心感は大きい。

 心理的な暗示効果ということでは「おまじない」も同じことである。私も小学生の頃、手のひらに「人」という字を指で書いて飲むマネをすると緊張しない、というおまじないをやったことがあるが効かなかった。神経質人間は疑い深い面があるので、この程度のおまじないでは効果が少ないのだろう。そもそも緊張しないようにしよう、ということ自体が緊張を意識しているわけで、ますます自分の方に注意が向いて緊張しやすくなってしまうのだ。緊張は仕方ないものとあきらめて、ドキドキしながらも人前で発言していけば、最初は緊張しても、注意が外に向かい、いつしか緊張は気にならなくなっていくものである。

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