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2010年9月 6日 (月)

神経質礼賛 583.本の自炊

 820日付の毎日新聞夕刊1面に『本の「自炊」脚光』という見出しの記事があった。本を裁断してスキャナーで取り込み、自分で電子書籍を作ることを最近では「自炊」と言うのだそうだ。自前でデータを吸い込むということから「吸」の字の代わりに「炊」をあてて「自炊」なのだそうだ。iPadなど電子書籍を読むのに適した端末の登場が自炊ブームを後押ししているらしい。

 本を1冊まるごとデータとして取り込むのは思いもよらなかった。新聞記事の場合、必要な部分の切抜をスキャンして取り込めば保管・整理が容易である。10年ほど前、大阪のメンタルヘルス岡本財団におじゃましたところ、当時事務局長だった松田伸助さんは、森田療法関連の新聞記事をすべてスキャナーで取り込んで整理していて、必要な情報はすぐに検索できるようになっていた。私も古くからスキャナーは持っていたけれども、新聞記事はA4サイズではおさまらないものが多いので取り込むのはあきらめて、現在でも切り抜きで保存している。クリアファイルにはさんでいくと、どんどんたまってしまい、収拾がつかなくなりつつある。

雑誌の場合は無線綴じの場合は必要な部分をはずしてバインダーに綴じている。ホチキスで綴じてある場合はまずホチキス針をラジオペンチで除去してから必要な部分をハサミで切り取る。このあたりは神経質人間向きの作業である。

 本や雑誌はどんどん増えて、置く場所に困る。「見切り千両」だとはわかっているけれども、そのうちまた見たくなるのではないかと思うと、なかなか捨てられない。古い文庫本は紙の変色が激しいし、虫も付きやすい。かといって、1ページずつスキャナーにかけていたら膨大な時間がかかってしまうだろう。

 「自炊」がしやすくなったのは、まとめて連続スキャンできるスキャナーと裁断機のおかげだ。そしてハードディスクの容量も大きくなっているので、1冊の文庫本が50-75MBということではたとえ1000冊でも軽く保存できるということもある。いずれは電子書籍を直接購入する時代になるのだろうけれど、裁断機や連続スキャナーがもっと安価に入手できるようになったら、私も自炊して、本や雑誌を整理したいところである。

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コメント

 やっと朝夕少しだけ過ごしやすくなってまいりました。先生お元気でいらっしゃいますか!

 すごい記事をお書きになりましたね。私は20年近くかけて特に森田正馬先生の著書のデジタル化をほぼ完成させ、毎日の相談活動に大いに活用しています。

 これに最近では朗読に関心が高く、耳から学ぶ森田正馬先生の教えに取り組んでいます。これですと散歩しながらお掃除しながら通勤途上の電車の中でとちょっとした時間を利用して学ぶことが可能です。

 9月14日(火)朝刊では「家庭で育む読解力」と題して日本漢字検定能力検定池坊保子さんの記事が大きく取り上げられています。

 そして、私のところで神経症を見事に克服された元経営者の女性がこの池坊さんと協力しあって日本朗読協会設立に向けて頑張っておられます。

 最近、読んだ安田登(能楽師)さんの「身体感覚で論語を読みなおす」は、2500年前の孔子の教えがなぜ今日まで語り継がれていったのか分かりやすく本に書かれています。

 よくよく読みますと森田正馬先生の教えとも重なります。驚いたのはこの安田さんも東京で石田梅岩先生の教えをもとに子供たちに論語の教えを朗読させながらじっくり時間をかけて育んでおられるのです。

 以下の記事も参考までに……

読売新聞2009年5月31日(日)朝刊

パソコンを外部脳として生かせ

 膨大なデータを手際よく整理して、文章をいかに素早く仕上げるか。それはビジネス全般に通じる話だろうし、新聞記者にとっても永遠の課題だ。何かうまい手はないかと常々考えていたところで、佐々木俊尚著『ひと月15万字書く私の方法』(PHP研究所、1000円)が目にとまった。
 著者は、毎月400字詰め原稿用紙にして400枚分もの原稿を執筆しているというITジャーナリスト。助手がいるわけでもないというからちょっと信じられない分量なのだが、その謎を解くキーワードは「パソコン」だった。
 あるテーマについて情報を集め、課題は何なのかを明らかにする。その上で、誰にもわかりやすい文章を組み立てる——そんなプロセスの随所で、パソコンを活用するのが佐々木流。ウェブ上のデータはもちろん、雑誌ならスキャナーで取り込むなどして、すべてをパソコンで一元管理する。
 そこで使うツールがスグレモノだ。たとえばEver note。これは、文書や写真はもちろん、音声や動画でさえデータとして収容可能なツール。しかも個々のデータには「タグ」という目印の「札」を複数つけることができるから、仮に「文学」と「読書」というタグをつければ、どちらの言葉でリストを作っても一覧に浮かび上がってくる、といった仕組みらしい。
 梅樟忠夫著『知的生産の技術』(岩波新書)で知られる「京大式カード」など、これまで様々な「知的ツール」が提唱されてきたが、パソコンは個々のデータを組み合わせたり並び替えたり、という「編集作業」をより容易にする。そこに創造性のカギがあるようだ。
 改めて自分が情報をどう管理しているか考えてみた。一方には雑誌や新聞の切り抜きがあり、他方、パソコンのデータは文書フォルダーに無造作に突っ込んだまま。こうした無手勝流では失格だ。パソコンという「外部の脳」をいかにコントロールするか。時代はどうやらそういうところにさしかかっている。

万代 博志 様

 コメントいただきありがとうございます。ようやく涼しくなってきましたね。

 パソコンという外部脳をいかに生かすかが勝負、という時代になってきたようです。携帯端末もどんどん進歩しています。それに合わせた「森田コンテンツ」の充実も必要になってくるでしょう。

 森田先生、高良先生、知準先生、古閑先生、の書かれた多くの名著も絶版が多くなり、古書店を探し歩かなくてはなりません。もちろんネット上でも買えますが、やはり手に取ってパラパラ見てから買いたいところです。著作権の切れた名著は岡本記念財団でデジタル化して電子書籍として販売していただけるとこんなすばらしいことはないだろう、と思ったりします。

 「朗読」は私も含めて小中学校以来やったことがない人がほとんどでしょう。でも、音読は、ただ見て読むのと違い、脳の別の部分も使うので、脳の活性化や記憶の定着や連想などに役立つだろうと思います。そういえば、三島森田病院では、昔は「古事記」を入院患者さんに音読させていました。

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