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2011年2月21日 (月)

神経質礼賛 637.ことばの力

 一昨年、いつも通勤で利用する駅の前に通信添削で有名なZ会のビルができ、その中に地元出身の詩人・大岡信さんの作品を展示した「大岡信ことば館」ができた。そのうち入ってみようかと思いながら、「いつでも行けるからいいや」になっていて、先週初めて入館してみた。

 ことば、それも詩をテーマとした展示館は今まで見たことがない。いったいどんな展示なのかと興味深い。1Fには大岡さんの年譜とともにいくつかの詩が展示されている。2Fへ上がる階段は広い吹き抜けになっていて、白い壁にレリーフで大きく詩が展示されていた。親友の臨終場面で作られた詩で、心を打たれる。2Fの広い展示スペースの中央部分には天井から細い糸で吊るされた文字たちが並び、空中に詩が浮かんでいるように見える。大岡さんの書や大岡さんの詩が刻まれた陶芸なども展示されている。別室には大岡さんの詩作ノートが展示され、推敲して何度も書き直している過程がわかる。やはり詩人は一つ一つの言葉の持つ力を引き出すために全精力をつぎ込んでいるのだろう。そして紡ぎ出した言葉たちが言霊となって読む人の心を動かすのだろう、と思った。

 森田療法でも「森田のことば」としてよく使われる言葉が数多くあり、今まで当ブログで紹介してきた。森田正馬先生が御自身の神経症を克服した経験をふまえた上で患者さんを指導する際に使われた言葉たちは、ただ表面的に読んでいるだけでは響かない。例えば「あるがまま」をお題目のように唱えているだけでは、森田療法は宗教ではないので何の御利益もない。症状は辛くても逃げずに行動していく体験を通して、初めて本当の理解ができて(体験的理解)、言葉たちもキラキラと光輝き出すのである。そして、辛い時や再び壁にぶち当たった時に、力を与えてくれるのだ。

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