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2011年3月11日 (金)

神経質礼賛 644.大学入試問題ネット投稿事件

 京大などの大学入試の際、問題が試験時間中にネット上の質問サイトに投稿された事件が話題になった。民放のニュース番組ではスマートフォンを袖の中に隠して問題を外部の協力者に動画送信してネットに投稿したのではないか、と検証実験が行われていた。NHKニュースでも最新機種では撮影した文書を自動的に読み取ってファイル化できることを紹介していた。ところが、質問サイトに投稿したIPアドレスなどから携帯電話の所有者が割り出され、偽計業務妨害の疑いで予備校生が逮捕されたところ、ごく普通の携帯電話が使われ単独犯であることが判明した。試験時間中に自分一人で投稿していたというのはオドロキである。今の若い人ならば、ブラインドタッチで長い文章でも短時間に打ち込めるのだろう。「ありがとうございました」などとお礼の投稿までしていたのだから余裕である。それにしても、何度かは画面を見なくてはならないのだから、試験監督は気がつきそうなものなのだが何をしていたのだろうか。新聞報道では、試験監督中に高いびきをかいて眠っている教授や「内職」をしている職員がいる、というような指摘があった。全く職務怠慢で神経質が足りない。京大には試験監督体制の不備を批判する意見が寄せられているという。

 逮捕された予備校生は、センター試験の成績が悪かったため、犯行に及んだという。共通一次試験そしてセンター試験は難問奇問を排するとか入試の合理化をするという目的で行われ始めたはずである。今ではセンター試験の成績の比重が高くなって、私大もセンター利用ということになってくると、1回のセンター試験で失敗したらもはや挽回できない。私立大学も推薦・AO入試やセンター利用枠を増やして一般入試枠は狭くなっている。要領のよいマークシート秀才だけが希望する国公立大学ばかりか有名私立大学にも合格できて、じっくり考えて良い発想の答えを出すような学生は排除されてしまう。大学生の質が低下しているのはセンター試験にも一因があるのではないか、文字通り2回(公立大も含めれば計3回)のチャンスがあった昔のⅠ期校・Ⅱ期校制の方が良かったのではないかと個人的には思ってしまう。

 今回の事件は、何でも携帯とネットを利用してすぐに情報を得ようという風潮が強くなっていることを反映しているのではないだろうか。自分の力であれこれ調べて熟慮することをせず、安易にネットを利用して答えを出す。そんな人が増えていくといずれはネットに人間が支配されるようになるのでは、と神経質人間としては心配になる。

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