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2011年5月27日 (金)

神経質礼賛 669.紹介状

 毎年4月から5月にかけては転居のため紹介状(診療情報提供書)を持って受診する人が増える。転医する場合、前の医療機関で紹介状を書いてもらい、新しい医療機関の初診時に提出するのが普通である。転居しなくても、評判を聞いてあえて遠方の医療機関に転医することもあれば、逆に通院が大変だからと近くの医療機関に転医する人もいる。医師との相性が悪いから転医するということもたまにある。前の医療機関で転医することを言いにくくて紹介状なしで次の医療機関にかかるのは適切な医療を受ける上で好ましくない。

 精神疾患は、経過が長いことが多いし、数値化しにくい情報が多いので、紹介状の良し悪しに差が出やすいように思う。後日、自立支援医療(通院公費負担)の診断書や障害年金の診断書などを書くことはよくあるし、症状が悪化して入院する際に都道府県に提出する医療保護入院届を書かなくてはならないこともある。そうなると最初に受診した医療機関の名前と日付、紹介元の医療機関の初診日、入院歴の有無、ある場合はその期間と入院形態、といった情報はとても重要である。それらが書いてない、すなわち神経質が足りない紹介状も時々見かける。また、診断名や処方内容が理解に苦しむ紹介状を見ることもある。どんな紹介状でも最低限、現在の処方は書いてあるけれども、それまでの経過も欲しいところだ。ある薬剤で副作用が出たとか症状がかえって悪化したというような情報がないと、次の医療機関で知らずにその薬を処方してしまうこともあり得る。

 私は患者さんが転医予定と知ると、あらかじめワープロで紹介状を作っておき、最後の受診の時に日付だけ入れて渡せるように準備しておく。入院したことのある患者さんの場合は自分で作成した詳しいサマリーがあるので、それも添付する。そうは言っても、急に転医するから紹介状を書いてください、と言われると、汚い字であわてて書くことになるが、要点だけは落とさないように神経質に書いている。

 紹介状を書いてもらう患者さんの側も、最終受診時に書いてもらうのではなく、その前の時にあらかじめ医師に伝えておくと、待ち時間が少なくて済むし、より有用な紹介状を書いてもらいやすくなるので、ぜひそうすることをお勧めしたい。

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