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2011年7月 4日 (月)

神経質礼賛 682.自罰性と他罰性

 毎日新聞夕刊に編集委員の近藤勝重さんが書いている「しあわせのトンボ」というコラムがある。7月1日の記事はタイプ別人物評と題したもので、近藤さんの分類が書かれていた。

Aタイプ:自分に厳しく、人にも厳しい

Bタイプ:自分に厳しく、人には優しい

Cタイプ:自分に優しく、人にも優しい

Dタイプ:自分に優しく、人には厳しい

 そして、Aタイプ以外はすぐに実例が頭に浮かぶという。

 

 私も以前から同じような尺度で性格をタイプ別している。「紫式部は神経質」(414話)という記事で書いたように、神経質は自分に厳しく人にも厳しい。歴史上の神経質人間として挙げてきた、徳川家康、松下幸之助にしても同様である。近藤さんの分類ではAタイプにあたるだろう。Bタイプは古典的なうつ病になりやすいメランコリー親和型の性格である。真面目で責任感が強く、面倒見もよいが、何でも自分で抱え込んで無理をしてうつ病に陥りやすいのである。Cタイプは能天気というか天然というか、お人好しで人には好かれるが、人に騙されやすいきらいはあるだろう。近藤さんは例として「男はつらいよ」の寅さんや「釣りバカ日誌」のハマちゃんを挙げている。Dタイプは自己愛性人格や演技性人格(いわゆるヒステリー性格)が代表的だと思う。最近の日本の政治家たちの多くはこのタイプのような気もする。

 

 神経質は批判精神が旺盛だが、それは他人に対してだけでなく、自分にも向く。これが強い劣等感となる。しかし、自分はダメだと慢心することなく努力を積み重ねることで劣等感が生かせるのだ。森田正馬先生は次のように言っておられる。

 

 「自分は頭が悪い、読書が少しもできぬ」と苦しむ人が、学校成績は一番になったりする事もあるように、およそ神経質は、何事につけても、いわゆる劣等感で、自分の悪い方面ばかりを考えるものであるから、事実においては、神経質は常に善良優秀なる人であるべきである。これがすなわち我々が、神経質に生まれたという事を感謝すべき事柄であります。これに反して、ヒステリーとか・意志薄弱性素質とかの人は、常に自分のよい面ばかりを考えて、独り得意になっているから、丁度神経質と反対になります。(白揚社:森田正馬全集第5巻 p.433

 

 薬の力で神経質の不安や劣等感がなくなったとしたら、先ほどのAタイプだったものがDタイプの困った人々と化してしまう可能性がある。やはり小心翌々の神経質のままがよい。

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コメント

こんばんは。
私はDタイプだと思います。自己中心型。親切なつもりが、お節介になるようです。 自己分析は苦手ですが娘に指摘をされると納得をします。 周りの方は優しいからストレートには言わないのですね。 沢山の方と知り合って、今日は反省をしました。

私の文章は理解し難いそうです。言葉も文章も難しいですね。

いつも、私の話を聞いて下さって有難うございます。

ヒロマンマ様

 こんばんは。コメントいただきありがとうございます。

 「Dタイプ」の人は自分ではそうだと思わないものです(笑)。自分に甘い、と反省するのは、むしろ自分に厳しい、ということではないでしょうか。そのように考えて、軌道修正できるのは立派な神経質です。

謙虚であって、自己の足りないところを常に努力で補おうとするのが、日々実際の行動に現れれば「神経質者」は優等ですよね。

人物評は具体的事実に即して判断しないと間違いますね。4類型で語りつくせるものではないですよね。こういうのは先に文句とか批判といった、言いたいことがあってそれを端的に浮き彫りにできるのが妙味です。

以上は全く余計なことで、今回とくにコメント申し上げたいと思いましたのは、寅さんは、Cではないでしょう。もしCと思う人がいたら、映画の見方が皮相にすぎるか、人生観察の目の粗い方だと思いました。

寅は、そしてあの映画は、人情映画ではなく、寅の悲しさが全編を貫いていると思いますよ。

(四分先生を批判してるとかじゃなくてですcoldsweats01sweat01


たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 もちろん、単純にすべての性格が4類型に分類できるわけではなく、一種のモデルであります。自分に甘かったり厳しかったりする場合もあるでしょう。

 確かに寅さんをCタイプとする近藤さんの意見には納得しがたい部分があります。人に優しいのは確かだけれども、果たして自分に優しいと言えるかどうか。寅さんは、純な心から我を忘れて人のために一生懸命に行動するけれども、それが思うようにいかなかったり、裏目に出てしまう(人生は思うにまかせぬ)ところに、私たちは共感し、自分を重ね合わせて見るのだと思います。

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