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2011年8月 1日 (月)

神経質礼賛 691.中国高速鉄道事故

 中国の高速鉄道で大惨事が起きた。停車中の列車に別の列車が追突して高架橋から転落し、多数の死傷者を出した。信じられないのは事故後の対応である。事故原因は落雷のためと片付けて、すぐに行方不明者の捜索も打ち切ってしまい、事故車両を埋めて処分し、列車の運行を再開した。言論統制が行われている現地でもさすがにインターネット上で当局に対する批判が殺到し、当局としてもやむなく事故車両を掘り起こして事故原因を調べるという姿勢を取らざるを得なくなった。

日本やドイツの技術をそのまま流用しながら中国独自の技術で作り上げた高速鉄道だと自慢していたが、問題の制御システムは確かに中国製だったらしい。事故から1週間たってから、システムエラーのため赤信号を出すところが青信号だったという話が出てきた。日本の新幹線の場合、フェイルセーフの原則が徹底していて、トラブル発生時はとにかく赤信号にして車両を止めて安全を図るシステムになっている。国の威信をかけて突貫工事で作り上げた鉄道であり、ちょっとやそっとの事故では運転をやめるわけにはいかない、ということらしいが、事故原因をしっかり究明することなく運転していたら、さらなる大事故を繰り返すことになるだろう。緊急時に備えた乗務員の訓練が不十分だったと言われている。ずさんな工事も指摘されている。今後は災害時の問題や耐久性の問題が出てくることは目に見えている。神経質が足りないと、とんでもないことになる。

 その点、神経質人間は過去の失敗にこだわり、二度と同じ失敗を繰り返さないようにと気を配る。歴史上の人物を見ても、三方原の戦いで大敗した時の情けない自分の肖像(しかみ像)を座右に置いて慢心の戒めとした徳川家康(209話)、西南戦争で軍旗を奪われた失態を一生忘れなかった乃木将軍(382話)、「失敗の原因はわれにあり」と毎晩寝る前の1時間を反省の時間に充てていた松下幸之助(211話)、みな神経質を生かして大成している。失敗から学び、失敗を活かす姿勢が必要である。

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コメント

神経質性格の基本的特徴に、「自己内省性が強い」があるのを勉強しました。
プラス面で見ると、反省心が強く、まじめで、責任感が強い。
マイナス面で見ると、自己の心身の現象を細かく分析し、わずかな弱点、欠点をも過大視し、劣等感を抱く。また、観念的理想主義の傾向が強い。
症状が強いときは、行動が逃避的になり、性格のマイナス面が全面に出てきます。症状に悩みながらも、プラスの行動に出れば、性格のプラス面が自ずと現れて来るのですね。
神経質的性格を生かせるよう、頑張りたいと思います。

19630303様

 その通りです。そして、神経質性格の良さを活かすためには、何よりも実際の行動です。

先生、こんばんは。
昨夜の地震は大丈夫だったでしょうか?
日本中で地震の活動期に入ったようで、日々の備えが大切ですね。

中国の列車事故には驚きました。事故原因や遺族のことはそっちのけのように感じます。
日本では起きずらい事故だと報道されていますが、他の国に比べると慎重な国民性もあるのかなと思います。
森田療法が日本人に適しているのがわかります

アッシュ様

 コメントいただきありがとうございます。

 御心配ありがとうございます。昨夜は眠りかけたところで地震がきました。特に被害はありませんでした。今朝は電車の遅れを想定して早目に家を出ました。やはり徐行運転のため遅れていましたが、普段通りに出勤することができました。

 この事故対応、確かに国民性の違いなのかもしれません。小さいことは気にしないということなのでしょう。数十人亡くなったことなど大したことはないと。しかし、グローバル化された現状で、これでは世界から相手にされなくなります。

 事故予防や災害対策には神経質が役立ちます。

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