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2011年9月26日 (月)

神経質礼賛 709.走ることは生きること(金哲彦さん)

 先週の月曜の朝、いつものようにNHKのニュース番組を見ようとTVをつけたら、ホリデーインタビューという番組で元マラソン選手・金哲彦さんが出演していた。金さんは早大時代に箱根駅伝の山登り5区で大活躍し優勝に貢献。社会人となってからはマラソン選手として活躍。陸上のクラブチームを創設して後進や市民ランナーたちの指導をしながら陸上競技の解説者としてTVによく登場しておられる。その金さんは5年前に大腸がんの手術を受けた。翌年に出場したマラソン大会ではさすがの金さんも手術後の腹部の痛みに耐えかねて、途中で歩いてしまうが、それでも5時間以上かけて完走した。その時に感じたことは、「痛いということは生きているということなんだ」「人間は走るようにできている」ということだったそうである。そして「走ることは生きること」というわけである。

 これはすばらしい言葉だと思う。金さんの場合、少年時代から走ることに全力をつぎ込んできた。そして、現在は多くの人々に走る喜びを伝えている。まさに森田正馬先生の言われた「己の性(しょう)を尽くし 人の性を尽くす」である。「走る」を広く考えてみると、私たちの場合は「働くことは生きること」ということになるだろう。働くとは職業としての仕事だけでなく、日常生活のこまごまとした作業も含んでいる。

悪いところ探しの名人である神経質人間はともすると、毎日毎日、同じようなことの繰り返しで何もいいことがない、と愚痴をこぼしがちである。しかし、雑事に追われてハラハラしながらも一日が過ごせたという事実に価値がある。そして、不安があるということは生きている、ということでもある。筋肉の痛みと同様に不安は必要不可欠な警報シグナルだ。不安をなくすことはできない。不安だからやらないということではなく、不安な場面では神経質を生かして周囲に気を配りながら一歩一歩前進していくことも大切である。

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