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2011年10月 3日 (月)

神経質礼賛 712.クモ

 大塚薬報2011年9月号NO.668の特集記事は「クモ博士」として有名な大﨑茂芳・奈良県立医大教授の「クモの糸の秘密」だった。クモがぶらさがっている糸(牽引糸)は2本のフィラメントでできていて、その強度はちょうどクモの体重の2倍だという。もし、1本が切れても残りの1本の強度で何とか落下せずに済むようになっていて、危機管理のしくみがある、という話にはなるほどと思った。大﨑教授はクモの糸を集めて束にしたもので人間の体重を支える実験に成功しているし、クモの糸から作ったヴァイオリンの弦も試作している。ちなみにその音の周波数スペクトルを解析すると、ガット弦やスチール弦に比べて柔らかい音色なのだそうだ。実際に聞いて(弾いて)みたいものだ。

 はたしてクモが好きだという人はいるだろうか。私はどうも苦手である。朝の蜘蛛は(良い客を連れてくるから)縁起が良く、夜の蜘蛛は(盗人を連れてくるから)縁起が悪い、というような迷信があるけれども、私から見るといつも縁起が悪く思えてしまう。鈍感な人はともかく神経質な人ではクモ嫌いさらにはクモ恐怖の人は多いのではないかと思う。実家の庭では木の枝の間に張られたクモの巣に気がつかずに、顔にベッタリついてしまい嫌な思いをすることがある。害虫を食べてくれる益虫であることはわかっているけれど、やはり気味が悪い。子供の頃、スリラー漫画で少女の髪の中からクモが多数出てくるような怖い場面を見たからだろうか。家の中の壁に大きなクモが陣取っていると何とか外へ追い出そうとするが、動きがすばしこくてうまくいかない。大きな紙に乗せて窓から外へ放り出そうとすると、平気でこちらの手にピョンと飛び乗るのであわてて振り払うのがやっとである。

 三島森田病院所蔵の森田正馬先生の色紙に

「毛虫をいやらしく思ふは感情にして 

之が人に飛びつかぬ事を知るは理知なり

いやらしからざらんとするは悪智にして

いやらしきまゝ之に近よるは良智なり」

というものがある。確かに毛虫は飛びつかないけれどもクモは飛びつくから始末が悪い。とりあえず、嫌だと思いながらも近づいてクモを除去する工夫をするしかなさそうである。

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コメント

先生、クモを観察していると、悪さはしません。どうしても苦手でしたら、長い棒で巻き付けておけば何処かへ行ってしまいます。

私はクモより家族の方が怖いです。長女の無神経な行動、怖いです。お金を無心したり、常識から外れています。どうしたら良いのでしょうか。

ヒロマンマ様

 コメントいただきありがとうございます。

 その通り、クモは悪さをするわけではないのですがねえ。大きな巣を張っているのを見つけると、棒で取り払います。

 確かに人間の方がはるかに悪さもするし怖いかもしれませんね。でも子供は天使にもなり悪魔にもなりますよ。お金を無心したり常識はずれに思えても、親のことは誰よりも心配してくれていると思います。「良い子」「悪い子」が混在しているのが実際の子供です。怖いと感じるようでしたら良いところを探してみることも必要かもしれません。そして、今から10年、20年と経っていくうちにいろいろな経験を積んで、精神的にも成長していくだろうと思います。長い目で見ましょう。

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