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2011年10月28日 (金)

神経質礼賛 719.カップヌードルミュージアム

 今日は森田療法学会があって横浜まで行ってきた。学会は今日・明日の2日間であるが、私は明日の午前・午後とも外来診療担当で土日連続当直なので、日帰り参加である。

 年々、森田療法の裾野が広がっていて、そうした発表が増えている。それはそれで喜ばしいことではあるが、森田療法の本家でもある某大学病院の先生の発表に対して、「どこが森田療法なのか」という厳しい質問が出た。鈴木知準先生がお元気だった頃ならば、この種の発表はただでは済まなかっただろうにと思う。

 会場のすぐ近くに県立図書館があったので立ち寄ってみる。全国の各都道府県立図書館に自著『神経質礼賛』を寄贈して、過半数の図書館からは礼状が届いているのだが、ここからは来ていない。館内のパソコンで検索してみたがやはり貸出図書の中にはなかった。ちょっとがっかりする。

さらに神経質の欲張り根性から、「みなとみらい」に最近できた日清カップヌードルミュージアム(安藤百福発明記念館)ものぞいてみる。平日にもかかわらず、盛況だった。館内に入ってまず見るのは、今まで日清が世に送り出したインスタントラーメンやカップ麺のパッケージの展示だ。あ、こんなのも見たなあ、と懐かしく思う。安藤さんがチキンラーメンを発明した時の自宅の庭に作った研究小屋を復元したものが展示されていた。安藤さんが毎年年頭に心構えを書いた色紙が展示されていてそこでは思わず足が止まった。

日清食品の創業者・安藤百福さんが神経質人間だったことは166話に書いた。現社長である次男・宏基さんの話として、「寝ても覚めても仕事の話ばかり。99%は心配で、喜びはわずか1%だけ」だったそうだ。無借金経営にこだわったのも神経質ゆえだったのだろう。食品で初めて製造年月日を表示するようにしたのも、神経質を生かしてのことだと思う。安藤百福さんの名言には神経質人間にピッタリのものがある。次回にあらためて紹介したい。

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コメント

四分先生は、神経質の優等生です。まめに動き回られるお姿はさすがですgoodshine

安藤さんの続編がとても楽しみですheart04

たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 カップヌードルミュージアムはちょいとずっこけ過ぎかと反省しています(笑)。しかし、安藤百福さんの生き方はとても勉強になります。一代で成功した優秀な経営者の中には神経質人間が少なくありませんね。

はじめまして。

森田療法の本家でもある某大学病院に入院してきました。

森田療法について、多くは知りません。しかし、森田先生の自宅で患者と伴に過ごした話、森田先生の言葉、森田先生の理論を少し聞いただけで、これは本物の医師と思いました。なので、多少、簡略化されていても効果あると思い、入院をしました。

某大学病院ですが、全く情熱の感じられない指導者であふれてました。森田先生の爪の垢でも煎じて飲めといった感じです。形式は森田療法に似てますが、心が全くこもっていない。受け身でいては、何も得られないようにすら思いました。

また、患者に向き合おうとしないため、変な指導がされています。偶然に生じた皮膚炎で寝苦しくなっても、それも神経症なので、我慢しろといわれ、10日くらい我慢しまいたが、意味が分からずに退院しました。市販の薬を塗ったら、数日で治りました。森田先生の指導ならば、例え理不尽と思っても従いますが、今の指導者には心がなくて、従えません。

形式だけの森田療法をすれば、多少はよくはなると思います。しかし、少しの問診で変な指導が入り、逆に、うまくいかないということもあると思います。本気で取り組まない人から指導を受けるくらいなら、いりません。他の患者さんも同じことをいってました。そのかたは、鈴木先生に指導を受けたかったといってました。

あれに森田療法という名前を使うことは、インチキと思います。森田先生が、現状をみたら、嘆くように思いました。

森田先生の情熱も100年経つと消えてしまうのかと思ったら、悲しくなりました。

長文で失礼しました。

連続で投稿し、申し訳ありません。

医師の方が、書かれたブログとは知らず書きました。失礼があれば、お許しください。

ひろべ 様

 コメントいただきありがとうございます。

 大学病院での入院森田療法はマニュアル化されていますので、必ずしも神経質ではない医師やたとえ研修医が主治医であっても、それなりの効果が得られるというメリットがある反面、形式だけの森田に終わってしまうという危惧もあります。
 かつての森田正馬先生、高良武久先生、鈴木知準先生のような形で入院森田療法を行うことは、現代では医療基準だとか種々の法的規制の関係で極めて困難な状況になっています。もし、同じことを行うとしたら、森田療法に精通した医師が医療とは別の入寮施設を作らなければなりませんが、コスト的に見合うとも思えません。
 しかし、入院だけが森田療法ではありません。本当の治療の場は医療機関ではなく、日常生活の中にあるのだと私は考えます。少しでも森田療法の考え方を日常生活の中で実践していただけたら、と思います。それについて、当ブログが一助になってくれれば、という思いで(駄文も多いですけれど)書いています。
 また、御意見がありましたら御遠慮なくお書き下さい。

先生、こんばんは。

私がかつて診て頂いていた森田療法の先生も、「神経症は社会生活において治すものだよ」ということをおっしゃっていました!私もそう思います。900話のお話で言われている「運命を切り開く」行為はきついことだけど、私にとってもっとも切実な生活のステージである仕事においては、強い不安の一方で、なんとか切り開いていこう、ここを越えて行こう、という動機も強い。そして、越えたときの実りは小さくとも赤い。まだ症状は飛び出してくるし、何が何だかわからない状態にはまるときも多いのですが、私にとっては、やはり仕事が一番の治療の場なのだろう、と思います。

先生のブログは、バラエティーに富み、とても楽しく、励ましを与えてくれますm(__)m。

anxiety様

 コメントいただきありがとうございます。

 森田先生は「事上の禅」ということを言っておられます。静かな禅寺で座禅を組んで集中できても、日常生活の場面で生かせなければ意味がありません。森田療法も同様で、病院の中では行動本位にできても、退院して気が緩んで気分本位になってしまったのでは何もなりません。それよりも、自分自身が主治医というつもりで、日常生活の中のつらい場面で踏ん張って留まる、少しでも前へ進めることに大きな価値があるのです。anxiety様を指導して下さった先生は森田療法の本質がよくわかってらっしゃった素晴らしい方だと思います。「仕事が一番の治療」はまさにその通りです。森田療法はいつでもどこでも自分で行うことができるのです。

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