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2011年11月11日 (金)

神経質礼賛 724.PPK(ピン・ピン・コロリ)

 先週水曜日の夜、食事をしていたところ電話がかかってきて、妻が出ると「今日、浜松のおばちゃんが急に亡くなって、明日が通夜であさってが葬式だって」とのことだった。おばちゃん、というのは妻の母の姉にあたる人である。独身のまま洋裁の仕事で生計を立て、弟や妹たちの面倒を見て、さらには自分の母親が寝たきりになって亡くなるまで世話をしてきた。以後はずっと一人暮らしだった。3年前に妹(私の妻の母)が先に亡くなった時にはショックを受けたようだが、その一周忌と三周忌にお会いした時にはお元気そうだった。戦前に建てられた古い家に住んでいて、風呂がないので銭湯に歩いて通っていた。コーヒーが大好きで、老舗の喫茶店に行くことを楽しみにしていて、郊外の大型ショッピングセンターが増えた影響で浜松の中心街がさびれていくのを残念がっていた。大きな病気はないけれども少しずつ足が不自由になってきたので、本人は嫌がったが末の妹が心配して「そろそろヘルパーさんを派遣してもらおうか」と言っていた矢先のことだった。享年88。亡くなった日の朝には近所の人と言葉を交わしていて、昼頃に急性心不全で倒れたらしい。普段から独立独歩の気概を持った人で、近所の人たちとはとても仲が良かったけれども人を頼ることはしなかった。最期も人の手を煩わせることなく逝ってしまったのである。葬儀の時に見たお顔も、倒れた時に少し唇を切った痕があっただけで、お元気な時のままだった。お棺の中に生花を入れた際、「コーヒー豆も入れてあげればよかったね」と妻と語り合った。おばちゃんはPPK(ピン・ピン・コロリ)という言葉の通りの生きざま・死にざまを示してくれた。

 どんな病気で死ぬかは選べないけれど、生活習慣に起因する病気に関しては努力次第でリスクを減らすことが可能である。そして、食物に気を配り適度な運動をすることで、老化を遅らせて、より健康でいられる期間を延長することもできる。国立がんセンターなどの大規模疫学的調査から、禁煙・節酒(日本酒換算で1日1合以内)・黄緑色野菜の摂取が、がんにかかるリスクを大きく低減させてくれることが明らかになっている。タバコに関しては発がんリスクだけでなく、心筋梗塞などの血管疾患やCOPDなどの呼吸器疾患の原因になる。タバコは血管や皮膚などの老化促進剤とも言えるので、特に女性がタバコを吸うのは美と若さを失う「もったいない」行為でもある。

 神経質人間の貝原益軒(605話)が説いた養生訓は現代医学から見ても理にかなっている。なかなかPPKというようにうまくはいかないものだが、神経質を生かして少しでも健康(により近い状態)を保って生活していきたいものである。

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コメント

迷惑をかけず、最期を迎えられたおばさまは、お話だけもとても芯のある立派な方と感じました。御冥福をお祈りいたします。
私はまだ、最期を迎えることなど想像もつかずタバコもやめられずで。普段は頑固で完璧主義ですが、タバコに関しては意志が弱いなぁと思います。

娘のことも考え、ピンピンコロリを迎えられるようにいつもの神経質を発揮しなくてはなりませんね。

アッシュ様

 コメントいただきありがとうございます。

 私の場合、「節酒」がいけません(笑)。日本酒換算で1日1合だと、飲酒しないよりかえってガンのリスクが減るのですが、それを超えると急激にリスクが高くなります。飲まない日は全く飲まないのですが、飲むとなると1合では済まないので。

 とりあえず、お互い、節酒と節煙に励むとしましょう。

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