神経質礼賛 735.パスワード変更
サイバー攻撃により個人情報、特にカード情報が流出するという事件が多発している。流出した情報が悪用される恐れがあり、誰もが被害者になる可能性がある。また、日常的なメールを装ってウイルスを送りつけてくる悪質な例もあるようだ。メールをクリックした途端にウイルス感染して、知らないうちに自分のパソコンから個人情報が流出するばかりでなくウイルス付メールの発信基地になってしまうというから恐ろしい。対策としては、心当たりのないメールは開封しないことはもちろん、複数のサイトで同じパスワードは使わない、パスワードを頻回に変更する、ということになるのだが、実際に全部のパスワードを異なるものにして、定期的に変更している人はあまりいないのではないだろうか。
銀行や郵便貯金のキャッシュカードやクレジットカードも何枚か持っていれば全部異なる暗証番号にすると自分が覚えていられなかったり暗証番号を間違えて苦労したりすることになる。推測されやすい誕生日や電話番号や番地などを暗証番号にしない、となると覚えやすい番号を選ぶのは大変である。ましてや、ログインIDとパスワードが必要なネット上のサイトは何十もある(しかもどんどん数が増えていく)ので、これを全部別のものにするとかパスワードを定期的に変えるのは至難の業である。いくら神経質人間の私でもそこまではできない。パスワードを盗まれたとしてもさほど被害がなさそうな医療情報提供関連サイトのパスワードは大抵同じようなものを使っていて変更はしていない。中にはサイト側から与えられた仮パスワードを使い続けているものもある。
「神経質が足りない!」と叱られてしまいそうだが、現実的には、お金がからむものや悪用されると困る個人情報を扱うサイトではパスワードを時々変えるといった対応をして、重要度が低いサイトでは覚えやすいパスワードを使い続けることになるかと思う。
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