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2012年1月16日 (月)

神経質礼賛 746.歯磨剤

 精神科病院に長期入院している患者さんには歯が悪い人が多い。虫歯のために50代でほとんど歯がなくなっている人もいる。普段の診察の際に、「歯を磨いていますか?」と聞くと「磨いてるよ」と答えるが、さらに「いつ磨きますか?」と聞くと「朝起きた時に磨く」と答えることがしばしばある。「起きた時に磨いても効果がないから食後に磨くようにしましょう」と繰り返し言って、看護師さんたちも繰り返し指導してくれて、ようやく食後に磨くようになった人もいるし、いくら言っても変えない人もいる。また、実際にどの程度磨けているかという問題はある。今の病院には歯科治療室があり、週1回近くの歯医者さんが来てくださっているのでとても助かるが、やはり、少しでも自分の歯が長く使えるに越したことはない。歯がなくなってしまって全粥にキザミの副食では何を食べているのかよくわからず、食事の楽しみも半減してしまう。

 ところで、皆さんはチューブ入りの歯みがき剤を何と呼んでいるでしょうか。私は時々、何と呼んでいいか悩む時がある。「練り歯磨き」と呼ぶべきだろうか。私の妻は「歯磨き粉」と言っているが、粉ではないから違和感がある。練り歯磨き・歯磨き粉を総称した一般名は歯磨剤(しまざい)なのだそうだ。ワープロでも「しまざい」と打てば一発で変換されるけれども、そのように言っているのを実際に聞いたことがない。イメージに合ったいい呼び名はないものかと思う。

 歯磨剤は、研磨剤・保湿剤・発泡剤などの基本成分にフッ素・殺菌剤・消炎剤などの薬効成分から成っている。あまり過剰に歯磨剤で磨くと歯のエナメル質が破壊されてかえって虫歯になりやすいと言われるので、ほどほどに使った方が良さそうである。

 なお、森田正馬先生のところに入院した患者さんたちは歯磨き粉は使わなかったそうである。この話は入院経験のある井上常七さん(1909-2010)が講演で述べておられ、「生活の発見」誌2012年1月号p.66に書かれている。歯磨き粉は無駄だ、歯ブラシで磨けば十分だ、業者に踊らされているだけだ、という理由である。現代でも、歯磨剤で口の中がすっきりして磨いた気分になってしまい、かえってきちんと磨けない、だから歯磨剤なしのブラッシングで十分だと言う歯医者さんもいるので、森田先生の指導も一理あるだろう。宣伝文句に踊らされず、費用対効果を考えるところが神経質らしいところだと思う。

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コメント

先生、こんばんは。

歯磨きは、皆さんの苦手な作業の1つかも知れません。
以前、仕事で歯磨きペーストの実験をしました。アルミ箔に何社かのを出して研磨するのですが、ほとんどアルミ箔を削ってしまう程の商品でした。
私も年齢を経て歯周病治療の為にブラッシングしていますが、どうも市販の物では結果が出ず、粗塩で磨くのを年配者から教わりまして、最近は歯ブラシに粗塩を付けて磨くようにしています。
保育園でも指導をされていましたが食後の歯磨きが効果があるそうです。
高価な歯磨きキットを使わなくても、歯と歯茎をブラッシングすれば、虫歯も歯周病も防げますね。

ヒロマンマ様

 コメントいただきありがとうございます。

 そうですね。粗塩だけでブラッシングを勧める歯科医の先生もおられます。高価な歯磨剤がいいばかりじゃないようですね。かえって歯を傷つけてしまう危険性もあるので注意が必要です。歯をメンテナンスしていくことは健康維持の基本中の基本だと思います。

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