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2012年2月 2日 (木)

神経質礼賛 751.時が解決してくれる

 森田正馬先生の治療を受けた人が月1回集まる形外会の記録が森田正馬全集第5巻に収録されている。多くは先生の前での座談会だが、時にはピクニックや旅行に出かけたり、落語家を呼んだり皆でゲームや踊りを楽しむこともあった。その中に子供連れで参加していた女性、馬場夫人がいた。治療経過については次回に述べるが、今回は形外会での発言を紹介しよう。

(馬場夫人) 大正十年に、外来で、日記を持って、日曜ごとに二ヵ月ばかり通い、病気が治るとともに、大変いろいろ人生について教えられ、いつもいつも先生のお蔭を考えない事はありません。昨年良人(おっと)に急に亡くなられたとき、他の人たちから、さまざまに慰められたとき、私は「あきらめられぬものですが、あきらめられないままに、時が解決してくれるのです」といいました。以前ならば、この人たちのいうように、どうしたら、あきらめられるか、どうすれば、この悲しみを忘れる事ができるかと、さまざまに苦しんだ事でしょうかれども、先生のお蔭で、そんな考えはなくなり、大変らくで、悲しみや苦痛も、一番早くよくなるかと思ひます。

(森田先生) この心境が、すなわち、「なりきる」ことで全治であります。 (白揚社:森田正馬全集第5巻 p.285

 馬場夫人は、森田先生の指導で症状が良くなったばかりでなく、生き方をも学んだと言えるだろう。前回の「求不可得」の姿勢を身に付けて、夫の急死という大きなショックを「時が解決してくれる」という受け止め方で乗り越えることができたのである。

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