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2012年3月 9日 (金)

神経質礼賛 763.悩ましい持ち物

 精神科病院で仕事をしていると、患者さんの持ち物に頭を悩まされることがある。一般の病院ならば、音や光や臭いで周囲の人に迷惑を掛ける物や公序良俗に反する物でなければ特に持ち込みが制限されることはない。一方、精神科病院の閉鎖病棟では常に事故防止を考えなくてはならない。刃物やひも・コード類は自傷他害に用いられる可能性があるので、たいていの精神科病院では持ち込みが制限されている。持ち主は問題なくても、他の患者さんがそれを持ち出して使う可能性も考えなくてはならない。事故が起こってからでは遅いので神経質を要するところである。

  患者さんが持ち込む物には本人持ちを許可していいのかどうか悩ましい物がある。看護師さんが判断に迷う場合には、「許可していいんでしょうか」と判断を求められることになる。先日も身寄りがなくて生活保護を受けて長期入院しているある患者さんが市役所担当者付添で一度に5万円分もの買物をしてきた。生活保護費の残があるということで市職員も特にアドバイスはしなかったらしい。多量の衣類はともかく、髪をカールさせるためのドライヤーは長いコードが付いていて、閉鎖病棟ゆえ本人持ちとするわけにもいかず、ナースステーション預かりで使用時のみ本人に渡すこととした。

 入院森田療法を受ける患者さんの病棟は一般病院の場合に近い。しかし、時として最初の1週間の絶対臥褥期の間に隠し持っていたゲーム機で遊んだり携帯電話でメールやインターネットを楽しんでいたり、という例がある。絶対臥褥期は自分と向き合い徹底的に悩みぬく場である。安楽に遊んで過ごしたのでは何のために入院しているのかわからない。「近ごすい」(760話)心で取り組んでいては治らないのだ。いまどきは便利道具が多過ぎて困ったものである。

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