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2012年6月15日 (金)

神経質礼賛 796.考えない習慣

 6月4日付毎日新聞夕刊第2面に特集ワイド「ネット時間が思考力を奪う」というタイトルの記事があり、興味深く読んだ。ネットやTVからの情報に流されて自分で考える能力が衰えているのではないか、という趣旨の記事である。仕事以外でネットを使う時間が20代男性では1日1時間を上回っているという。スマートフォンの普及によりさらにネット利用時間が倍増するという見方もある。それに対して本を読む時間は20代男性で21分。全世代平均で13分なのだそうだ。さらに記事では「深く考えない」現象が政治にも広がっていると論じている。大衆迎合、目先のことに対症療法的に応じるしかできなくなっているというわけだ。衆愚政治の果てには大衆扇動能力に長けた独裁者の登場となるのだろうか。

 確かに、あれこれ考えながら本を読むのに比べれば、TVやネット情報を得るのは安楽である。しかしTVやネット情報は断片的であり、その情報を流している事実上匿名の人物の意図に気づかないまま、それを鵜呑みにしてしまう恐れがある。TV番組では「やらせ」や捏造が問題になるが、ネット情報ではそのあたりの検証もなされていない。ワープロを使っているうちに漢字が書けなくなるように、TVやネットからの情報に頼り切って考えない習慣が身に付いてしまっては困る。脳は使わなければどんどん退化していく。TVやネットの情報に対しては、まず疑ってかかる、そして自分の頭であれこれ考えてみる、という神経質人間が得意とするスタンスが必要になるだろう。


三島森田病院には森田正馬先生が書かれた次のような色紙が残っている。

「常に何かを食ひたいと思ふ人は健康な人であり

 常に何かを知りたがり疑ひ考へ工夫する人は

 精神優秀なる人なり」

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