神経質礼賛 840.東京スカイツリー
先週は、日帰りの職員旅行があって、浅草と東京スカイツリーに行ってきた。以前にも浅草→水上バス→お台場というような日帰りコースがあったが、今回の目玉は何と言ってもスカイツリーである。問題は天候だ。雨で視界が悪くては展望台からの眺めが台無しだ。天気予報では曇りのち晴れだったが、バスが都内に入ると雨が降り始めた。バスから降りた時にはけっこう降っていたが神経質ゆえ折りたたみ傘を持っていて困らなかった。そのうちだんだん小降りになり、やがて止んだ。浅草では芸人の卵らしい人が着物姿で30分間の観光ガイドをしてくれた。浅草寺の中や路地裏の名店やスカイツリーのビューポイントなどを教えてくれた。浅草寺の中の古い鐘楼やその入口の芭蕉の句碑など、意外と知らないこともあった。我々一行にちゃっかりくっついて回り、ガイドさんの説明にうなずいているような人もいた。スカイツリーは修学旅行の小学生ら団体客で大変な混雑である。まず地上350mの天望デッキまで上がるのにエレベーター待ちが20分くらい。そこからすぐに445mの天望回廊へのチケットを買ってエレベーターに乗るまで20分かかった。あいにくの天候で遠景は望めないが、東京ドームや新宿のビル群や東京タワーが小さく見える。航空写真を見ているようで、あまり現実感がない。天望回廊を見終わって、地上450mの「ソラカラポイント」から今度は345m地点への下りエレベーターが大行列である。そこからさらにまた建物5Fへ向かう下りエレベーターも長蛇の列。5Fと1Fでおみやげを買うレジも行列。いやはや、昔の大阪万博を思い出した。ソラマチで買物をするような時間的余裕はなかった。2時間ばかりの滞在時間のうち、展望台で景色を見ていたのは正味15分くらいだろうか。大部分は行列待ちに費やされた。行列を待っている人たちが退屈しないようにする工夫があってもいいのではないだろうか。今はできたばかりで人気も高いが、1回行けばもうたくさん、という感想を持たせてしまっては、何年か先には客足は先細りする。せっかくすばらしいものを作ったのだから、今のうちからリピーターを呼び込むための魅力作りが必要なのではないだろうか。
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