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2012年10月 1日 (月)

神経質礼賛 831.野菜の名前(長谷川式スケール)

 高齢化社会ということもあって、外来には認知症やその一歩手前という方が来られることがある。そうした時に手軽に行える改定長谷川式スケールという検査がある。時と場所といった見当識、記銘力などを手早くチェックできるので、どこの医療機関でもよく使われている。もっとも、耳が遠い方が多いので、隣の診察室まで聞こえる大声を出す必要に迫られることもある。わが国では標準的な検査として定着している。保険点数は取れない、すなわち無料の検査である。30点満点で20点以下が認知症の疑いありということになっている。10点を切る程度までになると家庭での対応は困難となり、時には専門施設入所を考えなくてはならない場合がある。その検査の最後の設問が「知っている野菜の名前をできるだけたくさん答えて下さい」というものだ。10種類の名前が出てくれば満点の5点。9種で4点。8種で3点。7種で2点。6種で1点。5種以下は0点である。ここの得点は結構大きい。長年料理をしてきた主婦や農業関係の仕事をしていた人には有利に働きそうな気もするけれど、意外とそうでもない。記銘力が落ちてくると、既に言ったことを忘れて同じ名前を出してしまったりするのである。また、野菜の範疇がわからなくなっていて、スイカなどの果物の名前を挙げることも多くなる。「ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ・・・」と芋づる式に出てくれるとよいのだが。


 
 この長谷川式スケールを開発した長谷川和夫先生は、慈恵医大の御出身で森田療法にも造詣が深く『森田療法入門』(ごま書房)という本を出しておられる。この本はイラストがあってとてもわかりやすく、若い方への入門書としてお勧めなのだが、書店では見かけなくなった。大原健士郎先生が高良武久著『森田療法のすすめ』を入門書として患者さんたちに読ませていたこともあって、三島森田病院でも入門書は高良先生の本である。非常に良い本ではあるけれど、若い人にはちょっととっつきにくい面がある。そろそろ『マンガ森田療法入門』が必要な時期に来ているのではないだろうかとも思う。

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