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2012年11月16日 (金)

神経質礼賛 846.ナンキンハゼの紅葉

 奈良を歩いていて、志賀直哉旧居や新薬師寺へと向かう坂道の街路樹の紅葉があまりに見事で何度も足を止めて眺めた。私が住んでいる地方では全く見かけない木である。葉は大きな卵型で先端が尖っている。この木は何だろう、と気になった。知りたがりの神経質ゆえ、帰宅してからいろいろと調べてみた。奈良公園内に植えられているナンキンハゼの紅葉の写真と同じような感じであり、葉の形もナンキンハゼの特徴に合致するので、それに間違いなさそうだ。ナンキンハゼは「小さい秋みつけた」の歌詞「♪ハゼの葉 赤くて 入日色」に出てくるハゼとは別物である。ハゼノキの葉は複葉で小葉の集まりである。作詞家のサトウハチローは自宅のハゼノキの紅葉を見てこの歌詞を思いついたという。ハゼノキの実から取った蝋は和ろうそくの原料として使われていたが、ハゼノキの代わりに蝋を取るようになったのが中国原産のナンキンハゼなのだそうだ。


 
 志賀直哉旧居がある高畑地区は若草山の森に隣接し塀や門扉が立派な大きな邸宅が立ち並ぶ閑静な住宅街である。志賀直哉一家が昭和初期に10年間住んだ旧居は、今では奈良文化女子短大のセミナーハウスとなっているが、見学可能である。ちょうど庭園のカエデも紅葉していた。この家は志賀直哉自身が設計した家で、若草山を望む2階の書斎と夏向きの1階の書斎をはじめ、広いサンルーム・居間がある。庭の隅には子供たちのために作った小さなプールもある。当時は多くの文化人たちが出入りして高畑サロンと呼ばれていたという。外周の土塀も雰囲気があってよい。隣には旧家を改装した喫茶店がある。私は京都の街歩きが大好きだが、奈良の街はおおらかに時が流れている感じがして、のんびり散策するには最適だと思った。

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コメント

 先生、こんばんは。ブログを開いた途端、「画面がいつもと違う、明るい!」と思ったら、写真が変わっていました。これは本文でお書きになっているナンキンハゼの紅葉なのでしょうか。私も旅に出て紅葉を見たくなりました。


 志賀直哉の旧居も高畑という所も、自然があり、そして文化的情緒もあり、なんとも良さそうな所ですね。若草山の森、大きなお屋敷、土塀・・想像して、楽しくなってきます。文人の旧居やゆかりの場所って、何故か惹かれますね。私も訪ねた地にそういう所があると、やはり寄ります。今度東京に行ったら、子規の庵を訪ねようと考えています。

 先生、素敵な散策記をありがとうございました。たっぷり旅心が湧いてきました。

anxiety様

 コメントいただきありがとうございます。

 昨日はあいにくの天気でしたが、このところ穏やかな晩秋の日々が続いています。写真は本文に書いた高畑地区の街路樹ナンキンハゼです。歩いている観光客は少なく、落ち着いた雰囲気がとてもよかったです。おっしゃるように、文人たちが住んでいた土地はとても風情がある所が多いですね。そうした所へ行くと、またその作家・歌人・俳人に新たな興味がわいて、ますます楽しくなります。私も東京へ行った時には、文学散歩をしてみたいです。

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