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2013年2月22日 (金)

神経質礼賛 879.男性不況 mancession

 先週15日の毎日新聞夕刊特集ワイドは、なんとも「不況」な男たち、という大見出しに、家庭の居場所が消え、女性に押される雇用、「チョコ」の数さえ・・・という小見出しが並んでいた。結婚しても子どもができればセックスレス、やがて妻は子どものお受験まっしぐら。家庭にオトウサンの居場所はない。リーマンショック後のアメリカで男性manと不況recessionを組み合わせたmancessionという言葉が作られた。製造業の雇用がグローバル化により縮小し、医療・福祉を含むサービス業では女性が求められていることもあって、男性の失業率が増加している。日本でも同様であり、女子枠が増えて男性社員の居場所が減少。職場からはじき出された男性は若ければ非正規社員に流れ、中年だと再就職が難しく熟年離婚ということにもなる。男性は企業、家庭という二つのシェルターを失い、放り出され、孤立し、男性クライシスとなっているという。女性たちは女子会で盛り上がって元気であり、消費を牽引する主役は女性たちである。今ではバレンタインチョコも女性同士の「友チョコ」が主流なのだそうだ。

ある調査によれば、日本のサラリーマンの小遣いは1990年以降減少の一途をたどり、現在は当時の半分の平均4万円弱だという。こうなると仕事帰りに赤ちょうちんで一杯、も難しい。男性はお金を使わずにつましく生きていくことを迫られている。昼間の図書館には中高年男性の姿が目立つが、数少ない無料の居場所ということなのだろう。

 第一生命の今年のサラリーマン川柳の入選作が20日の各新聞に出ていた中に、「妻の言う 『うちのルンバ』は 俺のこと」という句があった。ルンバとは丸い形をしたロボット式自動掃除機である。これなんかは身につまされる。我が家のルンバ君はポンコツで耐用年数が近くなっている。

 不況の英語は先に出たrecessionの他に、うつを表すdepressionもある。こういうご時世だと悲観しやすい神経質人間はますます落ち込みやすいけれども、本来、神経質は打たれ強い。もともと生の欲望が強いので、ダメだダメだと言いながらもしぶとく生き残っていくのである。ダメでもともと、生きているだけでもプラス。生きていれば何とかなる。

 最後に森田正馬先生の言葉を紹介しておこう。

石に噛りついても、生きねばならぬ。この他に、神経質者の往くべき道はない。(白揚社:森田正馬全集 第7巻 p.496

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コメント

先生、こんにちは。
こうした家庭は、報道などが世の中を煽って作っているのだと思います。流行が好きな日本人はなんでも流行に合わせますね。ライフスタイルもそうです。 変わらない家庭も多くあります。お父さんのお給料で暮らしが成り立っていると子供に教えます。 家族を養うだけの所得を得るのは大変な労力です。年上の方を敬う心を忘れてはいけないと思います。
おかげさまの気持ちを忘れないで欲しいです。

ヒロマンマ様

 コメントいただきありがとうございます。

 女性も大変だけれど、男性もまた大変な御時世のように思います。自営の方や職人さんの世界は比較的変化が少ないのですが、いわゆるホワイトカラーのサラリーマンの世界は大きく変わってきています。実際に新聞記事に書かれたような悩みを抱えた外来患者さんも何人かおられます。

 だからこそ、ヒロマンマ様の言われるように家族の絆を大事にしていく姿勢を貫いていくことが求められますね。

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