神経質礼賛 876.花粉シーズン到来
2月も半ばを過ぎ、今年もいよいよスギ花粉シーズン到来である。天気予報の花粉予報では「多い」や「非常に多い」が出るようになった。昨年の夏の気温が高かったために今年は飛散するスギ花粉の量はかなり多いものと予想されている。花粉症持ちの人にとってはつらい季節が始まる。私も2月の初めから眼と鼻の症状が少しずつ出始め、薬を飲んでいる。
忙しくて混雑した耳鼻科に行っている時間がない、という人には朗報がある。昨年の「アレジオン10」に続いて今年は同じく第2世代抗ヒスタミン剤のアレグラが「アレグラFX」という商品名で薬剤師さんのいる薬局で購入できるようになった。いずれも眠気が少ない薬なので、仕事への支障が少ない。某大手ドラッグストアの新聞折込チラシに載っている価格は、アレジオン10が12錠(12日分)で1980円、アレグラFXは28錠(14日分)で1980円である。
日経メディカル2月号p.26の記事によれば、アレグラに鼻粘膜の血管収縮剤を加えた「アレグラD」という薬が海外ではすでに市販されていて、間もなく国内でも発売されるという。重症の花粉症に効果を示しそうだが、重症高血圧や心臓の冠動脈疾患のある人には使えず、連用には適さない。また、以前からTV番組で取り上げられて注目されている舌下免疫療法薬も承認申請中とのことで年内に発売となる可能性がある。
年々副作用が少ない薬が開発されてきているが、それでもやはり対策の第一は花粉を避けるの一言に尽きる。外出は必要最小限にし、外出時にはマスク(眼の症状にはゴーグルが有効)使用、帰宅時には衣服の花粉を払ってから家に入る、といった対策をこまめにしていくことだろう。窓の開けっ放しも要注意だ。このあたりは神経質の発揮どころである。
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