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2013年5月10日 (金)

神経質礼賛 904.腰痛への対処法

 最近の腰痛への対処法について、891話に書いたが、このほど発売された日経メディカル5月号にさらに詳しい記事が掲載されていた。昨年11月に発行された「腰痛診療ガイドライン」では、痛みに応じた活動性の維持が機能回復や再発予防に有効であるとしている。重篤な脊椎疾患を疑う危険信号のない初診腰痛患者に対してすぐに画像検査をする必要はないとし、急性期であっても運動療法を強く推奨している。実際、非特異的急性腰痛(いわゆる「ぎっくり腰」)で受診した患者を追跡調査した研究によれば、安静群では1年後までの再発率が32%だったのに対し、活動群では再発率が16%と少なかったという結果が出ているという。患者が腰痛を恐れて痛みを回避しようとする恐怖回避思考がかえって機能障害を招き、再発を高めると考えられている。さらに、別の研究では、体幹筋力強化ストレッチを行った運動群と薬物療法群を比較すると、両群とも痛みが改善し、改善効果には差がないことが示されているそうである。運動と薬の効果は同じというわけである。


 
 この腰痛への新しい対処法は、うつ病にも言えることだと思う。かねてから私はうつ病に対してむやみに安静をすすめるのは不適切だと考えている(312話・328)。エネルギーが枯渇した状態のうつ病に安静・休養が必要なのは言うまでもないが、回復状態に応じて適度な作業療法のようなリハビリが必要である。必要以上に安静を続けていては、機能低下を招き、回復が遅れることになる。特に、新型うつ病と呼ばれるようなタイプの「うつ病」に安静を勧めては逆効果になる懸念がある。場合によっては仕事が最良の薬ということもありうるのである。

 ましてや、神経症に安静は論外である。仕事を見つけて行動していくのが治療になってくる。病気に逃げ込んでいては、いつまでたっても治らない。

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コメント

先生、こんにちは。
「仕事を見つけて行動していくのが治療になってくる。」との言葉、とても勇気づけられました。昨年、過換気で運ばれて以降、会食恐怖と乗り物恐怖に悩まされてますが、休まず毎日、長距離通勤しております。
これからも、がんばります!

たぬき様

 コメントいただきありごとうございます。

 「また倒れたらどうしよう」という予期不安はあると思いますが、苦しいながらやればできた、という体験つまり事実を積み重ねていくうちに少しずつ薄れていくはずです。
 パニック発作がものすごく恐ろしいのはわかりますが、心臓が悪いとか肺に障害があるというわけではないので、そのために命を失うことはありません。苦しい時が勝負どころ。そこで何とか踏みとどまることを繰り返せばよくなっていきます。
 そして、せっかくの神経質の生かしどころは、病気探しではなく、日常生活にあるのです。仕事を探して行動していくと神経症になっている暇はなくなります。
 御健闘を祈ります。

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