フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 910.緊張しない人はいない | トップページ | 神経質礼賛 912.野心 »

2013年6月 2日 (日)

神経質礼賛 911.ハナミズキ

 私が住んでいる街の「市の花」は徳川家康が少年時代と晩年を過ごしているためか葵の紋にちなんだタチアオイである。ちょうど梅雨時に花を咲かせるので、そろそろ赤やピンクの鮮やかな花を見ることができるだろう。そして「市の木」はハナミズキなのだそうだ。ハナミズキは全国的に街路樹としてよく使われるようになってきているが、どういうわけか、市の木という割には自宅周辺の私の行動範囲では全く見かけない。勤務先の病院の前の道路にはこのハナミズキが植えられていて、今、ちょうど花が咲いている。雨に打たれて静かに咲いているのは風情がある。花の色は白で、ところどころ薄いピンク色のところもあって、はにかんで顔を赤らめているようにも見える。木の高いところで花は上を向いて咲いているから、下から見上げてもあまり目立たない。通行人の視線を受けることが少ない。普段も目立たないけれども花が咲いてもおとなしい。しかし、木の高いところに多くの枝葉を付けるから通行のじゃまにはならず夏の暑い太陽の光を遮ってくれてしっかり街路樹の役割を果たしてくれている。対人恐怖・赤面恐怖の神経質人間みたいな存在である。自分はダメだとビクビクハラハラしながらも仕事をやればきちんとこなす。以前、「花は紅、柳は緑」(3話、拙著p.123-124)に地味な柳は神経質な人の象徴、と書いたが、現代的な街路樹で言えばハナミズキも神経質な人の象徴と言えるかもしれない。

« 神経質礼賛 910.緊張しない人はいない | トップページ | 神経質礼賛 912.野心 »

コメント

 先生、こんばんは。いつもうれしいのですが、昨日のご返信、ありがとうございます。ご心配おかけしてしまったかも知れませんね。

 このハナミズキも、ときどきお話くださる街の風景や自然についてのエッセイも、私はとても楽しませて頂いています。気持ちが和みます。そう言えば、私、俳句をやっているのでした。きついときこそ、外に目を向けなきゃ(と、両親に喝を入れられました)。

anxiety様

 喝を入れてくれる御両親、すばらしいですね。俳句や短歌あるいは川柳は、自然と外に目を向けさせてくれます。「四方八方に気を配るとき 即ち心静穏なり」という森田先生の色紙を思い出します。すぐれた俳人・歌人に神経質者が多いのも、それらが自己治療として作用しているからなのかもしれませんね。また機会がありましたら一句御披露お願いします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 910.緊張しない人はいない | トップページ | 神経質礼賛 912.野心 »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30