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2013年6月14日 (金)

神経質礼賛 916.こころのメンテナンス

 勤務先の病院では年に数回床のワックス掛けのために業者が入る。半日がかりで一つの病棟だとか、事務室・診察室の作業をしていく。ワックスを塗った後は30分位扇風機を回して床を乾燥させてからようやく通行が可能となる。困るのは病棟などからコールがあって急いでいる時に通行止めになってしまうことだ。遠回りして普段使わない非常階段を通ったりしてやっと行き着くことになる。今週はエアコン清掃作業に業者が入ることになっている。時々あるエレベーターの定期点検の時に、歩けない患者さんの移動が急に必要になると厄介である。しかし、これらのメンテナンス作業は必要不可欠のことでやむを得ない。

 人間にも種々のメンテナンスが必要である。それは体だけではない。こころのメンテナンスも必要だ。昨今はどこの職場も効率重視でゆとりがない。そのため現代人は精神的疲労がたまりやすい。日常生活を忘れて本を読んで物語の世界に没入したり、ハイキングやウォーキングに出かけたり、美術館で絵画鑑賞したり、映画を見たり、楽器を弾いたり、一見ムダな時間のように見えるかもしれないが、大切なこころのメンテナンスである。休符があって音符が生きる。こころの休養で充電して、いい仕事が可能となるのである。

 森田正馬先生の色紙に「休息は仕事の中止に非ず、仕事の転換の中にあり」(24話・拙著p.104-105)というものがある。森田先生御自身、講演旅行から家に帰られると、休む間もなくたまった手紙や書類の整理に手をつけられ、入院患者さんの指導にあたられたりしていた。しかし、決して働き詰めというわけではなく、将棋をしたり散歩を楽しんだり俳句や和歌を作ったりしておられ、時には熱海の森田旅館で過ごされた。月1回の形外会も神経質に関する勉強会というだけでなく、落語家を呼んだり、参加者の余興やゲームで楽しんだり、皆で東京音頭を踊ったりすることもあった。森田療法では、とにかく仕事をみつけて次々と行動していくように指導するけれども、それはあくまでも神経症のとらわれのために頭が空回りして行動が伴わない人に対する指導なのである。仕事と遊びのバランスが取れているのが健康的な人間である。

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コメント

先生、こんばんは。 以前に比べたら、心が穏やかになったように感じます。 イライラやメソメソが少なくなりました。元気に仕事も遊びも出来た頃が懐かしいですが、今のゆったりとした暮らしの方が私らしく居られる気がします。
緑のカーテンをゴーヤで作っていますが、犬がネットに絡まり、やり直しになりました。動物も植物も頼りない母ちゃんを必要としてくれているようです。ガーデニング、頑張っていますよ…

ヒロマンマ様

 コメントいただきありがとうございます。

 「仕事も遊びもバリバリ」をずっと続けることは難しいですね。スローテンポ生活をゆっくり楽しまれるのも良いのではないでしょうか。緑のカーテンの準備ができましたか。これからが楽しみですね。いよいよ長い夏が始まります。ゴーヤなどでビタミンやミネラルを十分に摂って乗り切りましょう。
 

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