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2013年6月21日 (金)

神経質礼賛 918.ミセスワタナベ

 この前の日曜日(616日)、毎日新聞の1面に「誘惑のアベノミクス 戻ってきたミセスワタナベ」と題する記事があった。ミセスワタナベとは何だろうかと興味を持って読んだ。小口外国為替証拠金取引(FX)投資を行う人のことだそうだ。イギリスの経済紙が日本人に多い姓のワタナベを用いて日本の主婦を中心にした個人投資家を表現したものだという。実際、FX投資で得た4億円の所得を申告しないで所得税法違反で有罪となった主婦が話題になったことがある。リーマンショックの際の円高で大損して市場から撤退したミセスワタナベたちがアベノミクスに背中を押されて再び市場に戻ってきているという。最近は夜になるとTVのCMにもFX関係のものがある。FXは証拠金(保証金)を担保に最大25倍の取引ができる。円高局面でも円安局面でも利益を上げることが可能であり、うまくやれば大きな儲けになる反面、失敗したら大損する。「カジノ資本主義」の申し子のような存在である。

 新聞記事では夫と二人暮らし・30代後半・会社員女性のミセスワタナべの一日を紹介していた。取引は帰宅後の一時間半と寝る前と早朝だけと決めているが、夕食を作っている間も為替相場の行方で頭が一杯になる。トータルでは数十万単位の損失になっている。「朝起きると真っ先にパソコンを開いて相場をチェック。生活に張りがある」と言うが「損切りが出るとぐったり疲れる」とも言う。

 生活に張りがあるのは結構だけれども、ミセスワタナベはいわゆる「ギャンブル依存症」と紙一重なのではないか、と心配になる。分単位、秒単位で刻々と変化する為替相場がいつも気になっていたのでは、本人がいくら否認しても仕事や家事がおろそかになっているだろうし、人間関係にも影響があるだろう。第一、気が休まる時がない。

ギャンブルはすべてそうだが、長期間平均すれば損をするものなのである。さらにはそれに費やされる時間的なコストだってバカにできない。FXも同様、みんなが儲かることはありえない。大儲けした、という話を聞いて、羨ましい、と思うかもしれないけれど、その影には多くの損をした人たちがいるわけである。大儲けした人がそのうち大損して自己破産に追い込まれることだってあるだろう。ちょっと考えればわかりそうなものだが、儲かった時の高揚感や爽快感がいつまでも記憶に刻まれ、夢よもう一度、になってしまうのだろう。その点、小心者の神経質はギャンブルの深みにはハマりにくい。FXや株の売買で大儲けすることはなくても大損する心配もない。

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