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2013年7月26日 (金)

神経質礼賛 929.ヤマボウシの実

 今週の月曜あたりから、小学生の夏休みに合わせたかのように、朝のセミの声が目立つようになった。家の近くの大通りのケヤキ並木ではシャンシャンシャンの大合唱である。温度変化が緩やかな地中に長い間いたセミにとっては梅雨明けが早くなっても地上に出るスケジュールには大きな変化がなかったようだ。一方、地上の植物は大きな影響を受ける。病院に向かう車の中から眺めるイチョウ並木には早くも銀杏の実が付いているのがよくわかる。駅を出たタクシー乗り場に植えられているアケビがキウイのような緑色の実を付けている。そして交番近くにあるヤマボウシの木を見上げると赤い実を付けている。今年は全般的に時期が早いような気がする。

 ヤマボウシはハナミズキと同じような白い花を咲かせるが、その実は食用になるらしい。そのまま食べられるし、果実酒やジャムにも適しているという。しかし、手が届かない高い所に実を付けるので、その小さな実を取るのは大変である。ほとんどは鳥や虫のエサになるのだろう。


 
 2か月に一度くらい外来に来る人がいる。この人は不眠と胃部不快感と倦怠感が主訴である。近くの消化器内科クリニックと精神科クリニックに2週間ごとに通院している。精神科クリニックからは睡眠薬3剤が処方されている。「わざわざここまで来なくても行きつけの精神科クリニックで相談したら?」と言うのだが、「クリニックに行くとすぐに、今日は薬はどうしますか?という話になって何も話せないから」とのこと。症状を訴える時には生き生きとしている。私は一通り話を聞いた後、「自分の具合の悪いところ探しをしないことだね。薬を飲んでいても眠れない日だってあるよ。眠れた・眠れなかったにこだわる必要はないよ。ここまで来て話す元気があるのだから、先のことは考えずに、とにかく今日一日、できることをやって行こう」といったことを毎回話している。森田療法について話をしたことは一度もないけれども、森田療法の考え方は伝えている。いつか、この人が街路樹の変化に目が行くようになった時には症状は消退しているだろう。

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コメント

先生、お久しぶりです。
今回のお話もリアルタイムに心に響きました。
というのも、家族旅行を計画し、パニック障害を発症して以来、はじめての飛行機にのります。ゾワゾワさんは久しく訪れていないのですが、飛行機に乗ることを意識してゾワゾワさんがやってきそうで…。
でも、私は健康だし、家族旅行は楽しみ。飛行機に乗るために旅行に行くのではない!

旅行先の写真などに目を向けて、目的本意でのりきります。

またもや、駆け込み寺のようにしてすいません。

アッシュ様

 御家族一緒の旅行、楽しみですね。お子様にとってもきっとよい思い出になることでしょう。
 その通りです。飛行機に不安なく乗るのが目的ではありません。飛行機は単なる手段です。大事なことは安全に気をつけながら旅行先で楽しむことです。ゾワゾワさんが来ても来なくても問題ではないのです。神経質らしくガイドブックを広げて行き先をよく調べたり、お土産は誰に何を買おうかなと考えたり、お子さんの話相手をしていれば、飛行機に乗っている時間は過ぎていきます。自分で操縦するわけではありませんから(笑)、乗ってしまえば何とかなるのです。
 久々の休暇でリフレッシュしてきて下さいね。
 

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