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2013年8月12日 (月)

神経質礼賛 934.キラキラネーム

 先週、読売新聞のネットニュースに、「キラキラネームやめて」・・・小児救急医つぶやく、というタイトルがあって、気になって読んでみた

 同じ県内の病院で、小児救急を担当している医師が、当て字などによる個性的なキラキラネームの子供が増えていて、救急受診時に手間取っている実態をツイッターに投稿したのが問題化し、県当局が苦言を呈した、との記事だった。昨今は何でもコンピュータ入力であるから、カルテなどの書類を作るのに手間取るだろうから、一刻一秒を争うような状況では本人確認が困難な名前は本人にとって大きな不利益が生ずるであろう。落語の「寿限無」を思い起こす。長生きしてほしいと縁起をかついで子供に「寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ・・・長久命の長助」という長い名前を付けてしまったがために川で溺れた時に助けを呼ぶのに手間取り死んでしまったという話である。

 希星(きらら)、火星(まあず)、姫星(きてぃ)、姫凛(ぷりん)、今鹿(なうしか)、永久恋愛(えくれあ)、凸(てとりす)、礼(ぺこ)・・・。これを読めた方はいらっしゃいますか。こういったキラキラネームを付ける親は非常識な人が多く、モンスターペアレント、クレーマー予備軍、というような指摘もある。変わった名前はいじめの誘因になりやすいだろうし、入試や就職試験の際に不利になる恐れもあるだろう。名前は一生ものだから、子供の時だけでなく高齢になった時でもおかしくないものにしてあげなければ本人が不幸である。親の神経質が足りないと子供が苦労するのである。

 もっとも、キラキラネームの元祖は森鴎外ではないか、という話もある。のちに小説家や随筆家として活躍することになる子供たちに、茉莉(まり)、杏奴(あんぬ)、類(るい)といったヨーロッパ風の名前を付けている。今ではそれほど驚かない名前だけれども、当時はさぞ驚かれたことだろう。ということは、先ほど紹介したような奇名も50年後、100年後には普通になって、「○男」君や「○子」さんは珍名になってしまうのだろうか。そうあってほしくない。

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コメント

先生、こんばんは。 私が子供たちに名前をつける時、父親が漢字一文字だったので、子供にも同じように漢字一文字。私がひらがなだったので漢字をつけたかったのもありました。男の子なら父親が、女の子なら母親が名前を選べると決めていたのでラッキーなことに2人とも私が名前を選びました。日本の色の名前です。
読み間違いのない文字を選びました。


孫は悠仁さまの文字をいただいたそうですが読み方が難しいですね。将来は読み方を毎回説明していくようになるのでしょう。


キラキラネームも将来は家裁で名前を変えればいいなんて人もいました。名前はその人を表すので、将来を考えて選ぶべきだと思いました。

ヒロマンマ様

 コメントいただきありがとうございます。

 子供の名前を付ける時には、誰もがあれこれ考えるものです。昔は親や祖父母の名前から一字取るとか画数を選ぶとかしたものです。名前には、すばらしい幸せな人になってほしいという親の思いが詰まっています。
 わが家は双子で、一人は女の子とわかっていて妻が一文字名を決めていました。もう一人の性別が産まれてくるまで分からず、女の子だった場合を妻が考え、男の子だった場合を私が考えて決めていました。結局、もう一人は男の子で、私が決めた一文字名になりました。二人の漢字がちょっと似ているので、うっかりすると間違えます。そんな二人も昨年、成人になっています。
 平仮名名もソフトな感じでとても良いものがありますね。
 キラキラネームでも、大人になった時に本人が納得してくれるものならば大いに良いのですが、家裁に駆け込むような名前では困ります。

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