フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 980.家康の倍返し | トップページ | 神経質礼賛 982.プラスワン »

2014年1月 3日 (金)

神経質礼賛 981.年末年始

 勤務先の病院の休みはいつも通り大晦日と正月3が日の4日間である。

大晦日の日は注文してあったおせちを取りに行き、お寺へ墓掃除に行く。これまでは全て母がやってくれていたが、これからは私の仕事である。どこの家のお墓もきれいに花が備えられている。こびりついた汚れをナイロンたわしで洗い落とし、実家の庭にあった香花・センリョウ・マンリョウを供える。その後は母から頼まれた買物をして届ける。夕食後、妻が義父に電話をしてみると、体調が悪そうなので、元日に皆で行く予定を早めて妻と子供たちは妻の実家へ車で向かう。酒を飲まない娘が運転である。我が家でも少しずつ世代交代が起こっている。

元日、風は強いながら寒さは緩んでいた。洗濯を済ませてから妻の実家に向かう。車がないし、電車で行って駅まで迎えに来てもらうのも悪いので、路線バスで行くことにした。バスはのんびりと旧東海道を走っていく。ずっと乗っている客は私を含めて3人だけだった。前の席に座ったおばあさんは居眠りしている。1時間ほど乗り、実家に一番近い「千才(ちとせ)」というバス停で降り、あと30分ほど歩く。義父の体調は少し持ち直して一安心する。それから、義母の墓参りをし、例年通り瀬戸川の土手にある日限地蔵にお参りして、また一年が始まる。

年賀状を見ると、同世代の友人たちは子育てから老親の介護にシフトし、自身の闘病もあったりする。一休さんの狂歌「門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」をふと思い出す。めでたくてもめでたくなくても、今こうして生きていられることはありがたい。「石に噛りついても、生きねばならぬ。この他に、神経質者の往くべき道はない(白揚社:森田正馬全集第7巻 p.496)」「あらん限りの力で・生き抜かうとする希望・その希望の閃きこそ、『日々是好日』なのである(同第7巻 p.478)」・・・不安を相手にしている暇はない。とにかく今日一日、今できることをやっていくだけである。

« 神経質礼賛 980.家康の倍返し | トップページ | 神経質礼賛 982.プラスワン »

コメント

先生、明けましておめでとうございます。いつも楽しく読まさせて頂いてます。いつも森田の教えを噛みしめながら、生きています。今年も先生の森田的生活を私も神経質礼賛を読みながら実践させて頂きます。

四分休符さん、明けましておめでとうございます。
親の老後問題は我が家でも頭を悩ませているところです。
子供の世話にならないでおこうという親の気持ちはありがたいのですが、年々老いていく親のことを思うと何か手を打たなければと思う今日この頃。
お正月などに実家に帰るとその問題に直面するため、新春は親の老後を考える季節でもあります。
この一年、そういう悩みはどこの家庭でもあるのでしょうが、穏やかな年で、平和な年になることを祈っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

神経質 様

 コメントいただきありがとうございます。

 歳をとるたびに森田先生の言葉のありがたさが身にしみてきます。単に神経症の治療というだけではなく、生きる指針を示してくれるものだと思っています。少しでもお役に立てるところがありましたら幸いです。

スローライフ 様

 コメントいただきありがとうございます。

 年末年始は普段忘れていた問題に目がいく時でもありますね。自分の老親をどのようにサポートしていったらよいのか。さらには自分自身の老後をどうしていったらいいのか。墓参りしながら、自分が元気なうちはこの墓を何とか維持するとしても、自分の子供に墓を押し付けるわけにはいかないなあ、等々。個人だけでなく社会全体もまた大きな問題を抱えています。高齢者が激増し、子供の数は減る一方の社会では、介護にしても年金にしても、従来のシステムが破綻していくことは目に見えています。こうしたらよいという正解はおそらくないのでしょう。生きている間、自分たちにできることをやっていくしかないですね。

 スローライフ様のブログ「こころとこころ」からは多くのことを学ばせていただいています。本年もよろしくお願いいたします。

「石に噛りついても、生きねばならぬ。
 この他に、神経質者の往くべき道はない」
「あらん限りの力で・生き抜かうとする希望・
 その希望の閃きこそ、『日々是好日』なのである」

本当に生きる支えになる言葉です。
本年も四分先生の「礼賛」が楽しみです。

たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 今年も神経質の欲張り根性を発揮していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 先生、明けましておめでとうございます。
 
「今こうして生きていられることはありがたい」-再び書いて下さり、ありがとうございます。「めでたくてもめでたくなくても」ですね。思えば、そのような姿勢で生きている人は私の周りにも少なからずいます。えらいと思います。
「石に噛りついても、生きねばならぬ。・・」「・・その希望の閃きこそ、『日々是好日』なのである」-圧倒されるような森田先生の気迫を感じます。私をむかし診て下さったお医者様は、森田先生を精神療法の天才とおっしゃいます。その先生からは、今年の年賀状で「森田を人生で活用されると、これから楽しみですね」と励まして頂きました。
 新しいこの年がどんどん動き出しているのを感じています。
 今年もよろしくお願いします。先生のご健康を祈念申し上げます。

anxiety 様

 コメントいただきありがとうございます。

 以前診てくださっていた先生は森田療法の本質を熟知していらっしゃるのですね。優れた精神療法というだけでなく、人生を実りあるものにしてくれるものです。
 明日からお仕事も始まることと思います。苦しい時にも「とにかく今日一日」ですね。ますますのご活躍を祈念いたします。

 

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 980.家康の倍返し | トップページ | 神経質礼賛 982.プラスワン »

最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30