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2014年1月31日 (金)

神経質礼賛 990.脱毛症

 先日、古くからの友人が「ハゲのクリニックに通い始めた」と言っていた。確かに彼の前頭部の髪は少し薄くなっているかなあという程度だが、本人にとっては深刻な問題であり、自費診療のクリニックに通い出したということだった。そこの院長は私立医大卒業後、2年間の臨床研修を終えて精神科に入局し、間もなく薄毛や脱毛症を対象にしたクリニックを開業したのだそうだ。自費診療だから「カウンセリング」とプロペシアなどの処方薬はかなり高くつく。「君もハゲクリニックを開業したらどうだい。そうしたら、俺が事務長になって患者をたくさん集めてくるからさ。絶対に儲かるぜ」と冗談を言う。そんな商才は私にはない。「毛細血管の流れを悪くするタバコをやめる方が安くつくんじゃないの?それに気にし過ぎるのは良くないよ」と言い返す。

 かくいう私もここ数年で前頭部の髪は薄くなり額が後退してきた。歳だから仕方ないよなあ、と思って特に何もしていない。強迫神経症で通院している外来患者さんからは「キューピーさんに似てる」と言われてしまった。この患者さんはまだ30代だが、一昨年に乳がんの手術を受け、抗がん剤治療のため脱毛してしまい、一時期カツラを使用していた。女性の場合、脱毛は深刻度が高い。

 別の外来患者さんで確認や手洗いなどの強迫症状が激しい女性がいる。この人は症状悪化とともに円形脱毛症になり、2カ所に十円玉大の脱毛がみられた。ストレスのためとも気になって繰り返し同じところを触るのが原因とも考えられる。

 担当している女性の入院患者さんがやはり円形脱毛症になってしまった。退院したいのだけれど、息子の奥さんと折り合いが悪く、なかなか実現しない。このところ家に外泊もできない。そのことばかり考えているのだそうである。難治性の湿疹や褥瘡や足の爪囲炎などの際に紹介する皮膚科の名医の先生のもとを受診してもらったところ、かなり強いステロイドローションとフロジン液という局所血管拡張作用を持つローションを処方してみるように、ということだった。それから半年ほど経ってみると細い毛がうっすらと生えてきて、脱毛部分が目立たなくなってきた。薬が効いたのかそれとも正月に久しぶりに家に外泊できたためなのかは不明である。

 かつて円形脱毛症はストレスが主因と考えられていたが、最近は自己免疫疾患であって一部はアレルギー性でありストレスは原因の一部に過ぎないとみられようになった。しかしながら、ストレスも無視はできないだろう。加齢による脱毛には、栄養バランスに気をつけてタバコの煙を避けてシャンプーで洗髪し過ぎないようにする、といった一般的な生活上の注意を心がけてみる。それでもダメであれば、遺伝的要因もあるだろうから、諦めた方がよいような気がする。ジタバタするよりそれこそ「あるがまま」である。

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