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2014年4月23日 (水)

神経質礼賛 1018.神経質の七徳(神経質でトクをする・その3)

⑦ お金が貯まりやすい

 神経質は衝動買いが少ないし、無駄遣いが少ない。うっかり無駄遣いしようものなら、ずっと後悔して気をつけることになる。ギャンブル的なものにはハマりにくい。うまい儲け話に乗ることも少ない。だから神経質でない人に比べたら、大儲けすることはなくても着々とお金が貯まっていきやすい。大きな買物の際には、あれこれ比較検討しているうちに結局買わずに先送りしてしまうこともある。単なるケチンボでは困るが、森田正馬先生のように、節約して貯めたお金を郷里の小学校にドンと寄付したり、慈恵医大の奨学金を出したり、というようになれば、大いに社会貢献することができる。森田療法を広めるために私財40億円を投じてメンタルヘルス岡本記念財団を創設された岡本常男さん(37話・268話・269話・871話)がシベリア抑留から九死に一生を得て生還されて裸一貫から起業して着実に業績をあげていき、ついにはビジネスマンとして大成功をおさめられたのも神経質性格を生かされたからに他ならないと思う。


 
 3回にわたって神経質の七徳について書いた。神経質は決して劣った性格ではなく、それを生かしていけば実にすばらしい性格ということになる。当ブログでも徳川家康、松下幸之助など歴史に名を残した著名な神経質人間を数多く取り上げて紹介してきた。神経質に悩んでいる方でまだ御覧になっていない方にはぜひ御一読いただき、神経質性格を見直していただけたらと思う。


 
森田先生は、神経質に悩む人への手紙の中で次のように書かれている。


 
 意志薄弱性の氣質の人は、初めから欲望が乏しいから、努力も・煩悶も・強迫観念もなく、只の貧乏の其日暮しといふ風であります。又ヒステリー性は、其の時々の感情にかられて、理智的の反省がないから、思ひ立つまゝに、何かと手を出し、いつも失敗するけれども、稀には成金にもなり、又忽ちに破産もする・とかいふ風になるのであります。

 之等と比べても、最も上等の氣質は神経質で、之は強迫観念や・病的異常に迷ふ間は、敗残者のやうでありますけれども、一度、心機一転して欲望と恐怖が調和し、感情と理智とが、平衡を保つやうになつた時には、初めて上等の人になります。其の実例は私共の方に、幾らでもあります。(白揚社:森田正馬全集 第4巻 p.510


 
 しかし、あまり調子に乗って「神経質万歳」にならないよう釘を刺してもおられる。


 
 今日の自己紹介の内には、皆さんもお聞きになった通り、対人もしくは赤面恐怖が、我も我もと競うて立って話をされた。近頃、佐藤先生までが赤面恐怖と名乗りをあげて、それに対して、山野井君が、今度「神経質」の七月号に、抗議らしい言いぶりで、佐藤先生は赤面恐怖の仲間に入れないという風にいってある。なんでもここでは、赤面恐怖でなければ肩身が狭いという風である、今日出席の山野井・日高の両副会長もみな赤面恐怖であった。

 しかし我も我もと、あまり自慢されても困る。神経質の事は、雑誌や私の著書でも、その素質を礼賛してあるが、九州大学の下田教授も、根岸病院の高良博士も、神経質の肩をもって礼賛してくれる。神経質はこのように立派でも、自慢してはかえって間違いの元になる。赤面恐怖も、も少しオドオドして、気を小さくしてもらわなければ、あまり大胆にやられても困ります。(森田正馬全集 第5巻 p.220


 
 やはり、神経質は小心なままがよろしいようで。

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