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2014年5月16日 (金)

神経質礼賛 1026.必要ない!必要ない!病気になったら考えろ!

 民放TVを見ていると、どうも目につく(耳につく)CMがある。アヒルをマスコットキャラクターにしている某保険会社の医療保険のCMだ。そろそろ保険を考えようか、と話をしていると黒鳥(ブラックスワン)が割り込んできて羽をバタつかせながら「必要ない!必要ない!保険なんか必要ない!病気になったら考えろ!」を叫ぶ。そこに白いアヒルが登場して追い払うというものだ。最近では、そのブラックスワン君が病気で入院してしまい、「必要ないって言っていたオレが病気になるなんて・・・」とぼやき、実は保険に入っていたというオチのCMになっている。

 神経質人間は心配性だから、もし病気になったらどうしよう、その時には経済的に困ってしまうのではないかと考える。私も結婚した時に入院特約付きの生命保険に入った。終身保険で少しは配当が貯まるはずだったが、ずっと配当ゼロなので、掛け捨て保険同然である。幸いにして保険金をもらう事態は発生していない。一昨年の12月、ICU・脳外に入院した時は保険金が支払われる規定の入院日数に1日足りなかった(笑)。子供が小さい時にもし自分が死んだら、と思って、死亡時保障は高額にしていたから、長年、保険会社に多額の献金をしてきたようなものだけれど、保険は一種の「魔除け」だと思っている。ムダ金だったね、と笑える方が幸せである。

 森田正馬先生は亡くなる1年前の1937年に3度にわたり郷里・富家村の村長に宛てて手紙を出している。村から出征する兵士のために簡易保険をかけたらどうか、保険金は自分が支払ってもよい、という内容だった。兵士が死亡した場合、家族にとって経済的な助けになるし、戦争が終われば払込金は国家への奉仕になるのだし、死ななければ武運長久これにこしたことはない、というのが森田先生のお考えであった。村長は渋っていたが、森田先生は実際に保険の掛け金を村に送り、戦死した村民には村から香典が送られたという。森田先生の人間愛を示すエピソードである。

 神経質人間は、このように「転ばぬ先の杖」を用意するのが得意である。しかしながら、あまりにも病気を心配し過ぎるのも困る。例えば疾病恐怖(がん恐怖、精神病恐怖など)の人やパニック障害の人が「絶対に何か体の病気があるに違いない」とドクターショッピングして、却って神経症の深みにハマってしまうこともある。そういう人にはちょっぴりブラックスワン君も必要かも知れない。

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コメント

そう、それこそドクターショッピングには、お金がいりますでしょう。
泥沼にハマル。お金もいる。

匿名 様

 コメントいただきありがとうございます。

 そうですね。経済的問題もあります。個人負担分だけでなく、健康保険の資金が無駄に使われてしまうことにもなります。そして必要のない受診は医療資源の無駄遣いでもあります。

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