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2014年6月20日 (金)

神経質礼賛 1037.人と仲良くするには

 人間関係に悩んでいる人は少なくない。特に神経質人間の中には、人付き合いを不得意としている人がいる。私自身、対人恐怖に悩んでいた若い頃はその傾向が非常に強かった。本心は人と仲良くしたいのだ。上手に人と付き合いたい。それを意識し過ぎて空回りして、しばしば一人相撲になってしまう。そして、やっぱりうまくいかない、と落ち込んでしまうのである。


 
森田正馬先生は、「人と仲良くなれない」ことに悩んで手紙を送ってきた大学生に対して、次のように回答しておられる。

 たとへ友達でも、兄弟でも、自分の心に、心配があり、悲観があるときは、笑顔をするのも・話をしかけられるのも、イヤなものです。之は人情、誰でも同様です。之を神経質の人は、「これではならぬ。朗らかにならなければいけない。大胆に愉快に、人と接しなければならぬ」と、我と我が心を撓め(ため・・「矯め」と同じ・改め正しくする)直さうとするのが、「思想の矛盾」で、この心から、初めは、さほどでも・なかった悲観が、次第々々に増悪して、殆んど本物の卑屈欝憂のやうに・なつてしまふのです。

 こんな時に、普通の人は、どうするかといへば、随分心には、イヤな苦しい悲観や、何かゞあつても、「会釈笑ひ」といつて、強いて愛嬌を作り、人と話を合せて、お世辞もいつて居るのであつて、それで何時とはなしに社交的の調和がとれ、自分も人も情によつて、心の引立てられるものです。(白揚社:森田正馬全集 第4巻 p.446


 
 小心者の神経質人間が大胆で愉快になろうとするのは「不可能の努力」でもある。それよりも、理屈はさておき、気分はどうあれ、森田先生の言われるように、会釈笑いをし、人の話に合わせて行けばよいのである。神経質は一見取っ付きにくいように見えるが、気分にまかせた不用意な発言は少ないので、一旦付き合い出せば、安定した関係が長続きする特徴がある。小心なままでよい。神経質を相手に対する配慮に生かしていけばうまくいくのである。

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