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2014年7月25日 (金)

神経質礼賛 1049.爪

 精神科に入院中の患者さんには、身の回りの清潔が保てない人がいる。週2回の入浴すら拒否する人がいて、スタッフから「風呂に入るように言って下さいよ」と頼まれることがある。髭をだらしなく伸ばしている人もいる。手足の爪を切らない人は多くて、見かけると「そろそろ爪を切ろうね」と声をかけている。特に足を不潔にしていて爪白癬に罹患することがある。また、陥入爪のため、細菌が入り込んで爪囲炎を繰り返す人もいる。患者さんの表情や動作だけでなく、爪をチェックするのも仕事の一つである。

 私自身は手の爪は1週間に1回位切る。足の爪は伸びが遅いから3週に1回位だろうか。切るのは必ず風呂上りの爪が柔らかくて切りやすい時にしている。「夜爪を切ると親の死に目に会えない」という諺があるけれども全く意に介していない。歴代の看護部長(総婦長)さんたちは病院に出勤してからパチンパチン切るが、この諺を守っておられるからか、それとも始業前に身だしなみを整えることの一つとして爪を切るのか、不明である。そもそもどうしてこのような諺ができたのだろうか。手持ちの国語辞典の「夜爪」の項には「夜、爪を切ること。世を詰める、として、これを忌み嫌う俗信がある」と書かれている。世を詰める、つまり早死する、とは今では考えられないけれども、灯火が暗かった時代、小刀や鋏を使って夜爪を切ると、誤って指を傷つけやすく、感染症を起こす危険があったのだろう。抗生物質がなかった時代、実際にそれが原因で亡くなった人がいたとしてもおかしくない。だから、そういう迂闊なことをするようでは、つまり神経質が足りないようでは、親よりも早死にしてしまうよ、という注意だと思われる。しかし、現代では、夜でも明るい所で切ることができるから、風呂上りに爪が柔らかくなった時に切る方が、爪が割れる心配も少なく合理的な気がするけれども、いかがでしょうか。

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コメント

先生、こんばんは。私も先生と同じように入浴後や夕食後に茶碗を洗って爪がふやけた時に切ります。仕事柄、短く切らなければならなかった癖があって少しでも伸びれば切ってしまいます。


最近は親や主人が足の爪が切りにくいと手伝いますが怖いですね。娘は仕事柄、慣れたものです。将来、私も切ってもらうのかな(笑)

こんばんは。

週2回しか入浴できないなんて、私には耐えられません(笑)。

特にきれい好きというわけではありませんが、冬ならともかく、せめてシャワーくらいは毎日浴びたいです。

ヒロマンマ様

 コメントいただきありがとうございます。

 ヒロマンマ様も爪を柔らかくして切られるのですね。乾燥した状態だと、切った爪が飛んでしまったり、下手をすると爪にヒビが入ってしまったりしますから、やはり合理的かと思います。他の人の爪を切るのは意外と難しいものです。
 大昔の人類はどうやって爪の手入れをしたのかな、と想像します。石などにこすって削ったのかなあ、と思います。

yamabushi様

 コメントいただきありがとうございます。

 せめて週3回だといいのですが、入浴介助を要する患者さんが多く、マンパワーの関係で週2回がやっとです。ただし、森田療法の作業をしている人たちは汗をかきますし別扱いですので御安心下さい。

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