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2014年7月 7日 (月)

神経質礼賛 1042.巣立ちの時

 毎年、病院にはツバメが巣を作る(314話)。もっとも、全くの新築というよりは、前年の中古物件をリフォームして使っている場合が多いような気がする。特に、職員通用出入口近くの換気扇排気口のカバー上の場所は、人がよく出入りするのでカラスに襲われる危険が少ないし、隣接地には木々が多くてエサになる虫が得やすいので、超優良物件である。そこの巣では1週間前には小さなヒナたちが大きく口を開けて親鳥がエサを運んでくるのを待っていた。時期的にちょっと遅いので、今年二度目の繁殖なのだろう。それが今ではすっかり体が大きくなり、巣には3羽のヒナがいるが、狭くて居心地が悪そうにモゾモゾしている。親鳥も以前ほどはエサを運ばなくなった。もう巣立ちが近そうだ。今日明日にも親鳥が羽を広げて飛び立つことを促し始めることだろう。ヒナにとっては試練の時だ。初めて飛び立つ時の怖さ、そして無事に飛べた時の喜びは、大変なものだろうと想像する。以前、砕啄同時(啐啄同時)(440)について書いたが、卵の殻を割って出てくる時と同様、巣立ちのタイミングは極めて重要である。羽や筋力が十分についていなければ巣から落下して命を落とす危険性が高い。まさに命がけなのである。

その点、神経症に悩んでいる人の「恐怖突入」(212)は命を落とす心配はない。子供の頃の私のように、水泳が苦手な子がプールに飛び込む練習をさせられる時のレベルである。パニック障害の人が避けている電車に乗って、死ぬほどの不安を味わっても実際には心臓が悪いわけでも何でもないのだから死ぬことはない。対人恐怖の人が人前でのスピーチをしなくてはならないとか偉い人と会食しなくてはならなくて心臓がドキドキして冷汗をかき口がカラカラに乾いたとて死ぬことはない。強迫性障害のため鍵の閉め忘れを気にしている人が確認をガマンして後ろ髪を引かれる思いで目的地に向かったとしても死ぬことはない。つらくてもやってみれば何とかなる。症状を何とかなくそう、ではなく、必要に迫られて仕方なしに苦手な場面に飛び込んでいく。それを繰り返していくうちに、いつしか症状を忘れるようになるのである。

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