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2014年10月 3日 (金)

神経質礼賛 1071.新幹線開業五十周年

 この101日で東海道新幹線が開業して五十周年を迎えた。駅では記念セレモニーが行われ、報道のカメラが多数入っていた。改札のところで、歴代車両の写真入りのクリアファイルをいただいた。私が初めて新幹線に乗ったのは、開業して1年ばかりたった時のこと。小学校3年の途中で急に父が転勤になり、一家で横浜に引っ越した時だった。「夢の超特急」に乗れたのは嬉しかったけれども、見知らぬ街に移り、それも学期の途中で転校というのは大きな不安だった。ともあれ、新幹線のテーブルが引き出せるゆったりしたシート、デッキにある冷水器は強く印象に残った。当時の新横浜駅の周りは建物らしい建物もなく、周囲は田んぼばかりだった。もちろん地下鉄はなく、チョコレート色の横浜線の古びた電車に乗り換えて横浜駅に向かった。学校の理科の宿題で浮草を集めてこい、と言われて、母に連れられて新横浜駅近くの田んぼまで行って取ってきたこともあった。今の新横浜駅周辺にはビルが立ち並び、隔世の感がある。

 開業当日、新大阪からの一番列車を運転した運転士さんの話が秘話としてTVニュースや新聞に紹介されていた。車掌が乗客たちから「いつ200kmを出すんだ」と詰め寄られた。運転士には最高210kmまで出していいということになっていたが、ダイヤからすれば最高は160km程度になってしまう。そこで「夢の超特急」の期待を裏切ってはいけないと思い、200kmを出したという。もちろん無謀運転ではなく、許された範囲内でのことであり、状況を見て安全な直線のところで出したのだから全く問題はない。しかし、初めてのことではあるし、何かトラブルがあっては大変なことになるので、運転士さんはハラハラドキドキ、緊張は大変なものだったと思う。東京駅近くになって時間調整のためゆっくり運転したため山手線に抜かれてそれも話題になったという。

 現在の東海道新幹線は新型車両が投入され「のぞみ」中心となってさらに高速化されダイヤは当時よりもかなり密度が高くなっていて、東京駅には次々と列車が到着しては発車していく。列に並んで乗車を待っていると、清掃担当の女性チームの活躍が目に留まる。乗客が降りた後、わずかな時間の間にシートの向きを変え、カバーを取り換え、清掃していく。そして客に笑顔で挨拶して去っていく。本当に見事である。そして、日夜、安全確保のために保守・点検に励む担当者の見えない活躍も忘れてはならない。多くの人たちの努力で安全で快適な旅が成り立っているのであり、日本の誇りと言ってよいだろう。緊張している時には事故は起こりにくい。スタッフたちのどこかで油断があって、「ちょっとくらい大丈夫だろう」と思った時に事故は起こり得る。これからも神経質を忘れずに快適な移動を提供し続けてほしいと思う。

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コメント

開業時、6歳でした。四谷にいたので大阪に行く父の見送りで新幹線ホームまで上がったのです。
ドアが閉まって走り出しても、ゆるゆると在来線と同じ速さなので、小さい私は「なんだ速くないじゃないか!」と大きな声を出したんです。
周りの大人は笑いました。
新幹線が凄く速いというのは聞き知っていて、それでロケットスタートを切ると思い込んでいたようです。始動時の最大摩擦力とか知りませんから。
その後自分でも乗るようになって、あの冷水機の紙コップはいいおもちゃでしたhappy01

たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 皆さん、新幹線にはいろいろな思い出があることと思います。長距離恋愛の恋人を見送るような素敵な思い出は残念ながら私にはありませんでした。「なんだ速くないじゃないか」と言われたのは「純な心」のなす業かと。冷水器の紙コップの思い出はたらふく様もありましたか。あのペラペラに薄い紙コップは他では見たことがないですよね。とにかくその場で飲むしかない(笑)。面白い発明だと思います。

先生、こんにちは。

新幹線は私より2年先輩です。小学校の修学旅行で初めて乗りましたがあまり記憶には無く、大人になってから東京へ行くのにはとてもお世話になりました。安全で快適で素晴らしい乗り物です。サポートされる方々には感謝です。違う場所の新幹線にも乗ってみたいですo(^-^)o

ヒロマンマ様

 コメントいただきありがとうございます。

 おっしゃるように東海道新幹線だけでなく山陽、東北、上越、北陸、九州と次々と新幹線が開業し、便利になっていますね。目立たない所で多くのスタッフたちが神経を使って安全と快適が保たれています。これぞ日本の「おもてなし」ではないでしょうか。

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