神経質礼賛 1086.家康公手植えみかん
急に寒くなってきて北西の風も強くなってきている。しかし、抜けるような青空が美しい。先日、浜松へ徳川家康関係の写真を撮りに行ったので、今度は静岡市内で写真撮りをする。駿府城公園内の家康像は有名だけれど、はて、どこにあったかなあ、近くに住んでいても意外と知らないものである。誤って「やすらぎの塔(戦時中に軍需工場に動員され空襲や機銃掃射で亡くなった中高生の慰霊塔)」まで行ってしまい、案内板に従って戻り、鷹を手にした家康像に辿り着く。その横には家康公手植えのみかんの木があって、小粒の実がたわわに成っていた。毎年、幼稚園児や小学生がこのみかんを摘み取る行事がニュースで話題になる。さらには市職員が摘み取って、市のイベントの際に配布されているらしいが、私は食べたことがない。このみかんの木は県の天然記念物に指定されている。四百年経っても毎年実を付けるとは大したものである。城内に実が成って食用になるみかんの木を植えたのは倹約家の家康らしい。そして、ビタミンCの効用が知られていない時代でも、家康は健康に良いものを選ぶ鋭い直観力を持っていたのだろう。家康の神経質が四百年後の人々にも恩恵を与えているのは素敵なことではないだろうか。
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