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2014年11月17日 (月)

神経質礼賛 1087.ほうれん草と「報・連・相」

 このところ森田療法の患者さんたちが畑で作っている、ほうれん草・小松菜が豊作である。貧血防止に役立つ鉄分は小松菜の方がほうれん草よりもやや多いが、ほうれん草は鉄分の吸収をよくする葉酸をより多く含んでいるため、実質的にはほうれん草の方が効果は勝っているとも言われる。あのアニメのポパイのようにほうれん草を食べたら元気モリモリというわけにはいかないまでも、健康維持には有用な野菜である。ただし、ほうれん草はシュウ酸を含んでいる。シュウ酸を多量に摂取すると、カルシウムの吸収が阻害されたり尿路結石の原因になったりすることがある。シュウ酸は水溶性なので、生食よりも一旦茹でて、ゆで汁を捨ててから料理にすることでそれが防止できる。

 ほうれん草という言葉から連想するのは、私が最初の大学を出て会社員だった頃にビジネス界で流行った「報・連・相」である。上司への報告を密にし、先輩や同僚と連絡を取り合い、困難な事態に遭った時には相談することで、仕事が円滑に運んでいくというようなことだったと思う。今でもその大切さが言われる一方で、「報・連・相」を否定するような企業もあるという。ネット時代ゆえコミュニケーションのあり方も変化しているのだろうか。それとも上司と部下の関係が、上司が部下の様子を把握して細かく指示を出す従来の日本型から自己責任・自己判断に任せて結果のみで評価する欧米型に変化してきたからだろうか。それでも、困った時には一人で問題を抱え込まないで相談するということは大切だと思う。対人恐怖の神経質の場合、恥ずかしいという気持ちが先に立ってしまい、人に相談するということがなかなかできない。よく言えば独立独歩だけれども、行き詰まった時には、頭の中は堂々巡りに陥りやすい。相談したからすぐに解決するとは限らないけれども、人に話すことで頭の中が整理できて、そうこうしているうちに自分で良い答えを見つけるに至ることもある。カウンセリング効果である。人から見れば恥ではない。迷った時には相談してみるものだ。

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