神経質礼賛 1093.ロマネスコ
しばらくぶりに外食した。そろそろ「おせち」の申込み時期になり、このところなかなか行けなかった洋食店「夢蔵」におせちの器を持ってランチを食べに行った。ここは以前にも書いたように(741話)、おせちの器を再利用してくれる環境に優しいお店である。寒いので煮込みハンバーグを注文した。溶けたチーズがハンバーグに乗っていて食べると体も暖まる。デミグラソースも塩分控えめで体に優しい。普通はハンバーグの横に人参・ポテトとともにブロッコリーが添えられているのだが、今回はちょっと変わった野菜が乗っていた。短い円錐形をしていて、よく見ると面白い模様をしている。色はブロッコリーとカリフラワーの中間くらいである。普通のブロッコリーやカリフラワーより少しシャキシャキした歯ざわりだった。この店は定番ランチメニューでも時々その季節の珍しい野菜を出してくれる。夏場に京野菜の万願寺とうがらしが出てきたこともあった。ローカル民放の料理番組にもたまに登場する青森出身のマスターは恰幅の良い体型ながら実は神経質なところがあり、ちょっぴりシャイでもある。帰り際に何という野菜なのかマスターに聞いてみたら「ロマネスコですよ」とのことだった。家に帰って調べてみると、ロマネスコはカリフラワーの仲間で16世紀にイタリアのローマ近郊で作られたとのことだ(他説もあり)。写真を見ると、渦巻状の美しいフラクタル(自己相似)図形である。今では自分でコンピュータのプログラムを組むことは皆無となったが、以前はパソコンでフラクタル図形を何時間もかけて計算させて画面表示して楽しんだことがあったのを思い出した。今のパソコンならば計算速度が格段に速くなっているから、短時間で計算して表示できるはずである。また本を引っ張り出してプログラムを組んで走らせてみることにしよう。食べて美味しいだけでなく、楽しい思いをさせてもらった。
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