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2015年1月 5日 (月)

神経質礼賛 1103.自分の力の発揮

 子供の頃、親から「宿題をやりなさい」とか「勉強をやりなさい」とか言われると嫌な気持ちになったことは誰にも経験があるだろう。そう言われると「わかってるよ!(怒)」とでも言いたくなったはずである。私もそうだった。そして今でも例えば、洗濯物を自分の引き出しにしまおうと思っているところに妻から「洗濯物をしまって頂戴」と言われたり、食後に醤油さしなどを冷蔵庫にしまおうと思っているところに「醤油をしまってよ」と言われたりすると、内心、面白くない。もっとも、神経質人間は思ってもすぐに手を出さず「後でやろう」になりがちである。優先度を考えた上で、気が付いたらすぐ行動に移せば仕事もはかどるし、小言を言われて嫌な思いをしないで済む。
 
 森田正馬先生のもとに月1回患者さんたちが集まる懇談会「形外会」の際に、自分のしようと思っていることを人から言われるといやになる、という患者さんがいた。森田先生は、その話を受けて、そのような経験はいくらでもある、として次のように言っておられた。
 
 我々の生命の喜びは、常に自分の力の発揮にある。抱負の成功にある。富士登山を遂げて、歩けないほど足が痛くなったとしても、自分の損得にもかかわらず、喜びと誇りとを感ずるのは、「努力即幸福」という心境であるのである。モンテッソーリー女史の児童教育が、いたずらに注入教育をしたり、児童を手に取って、世話をしてはいけないというのも、それは、児童の自発心を没却し、自力の喜びを奪ってしまうからである。(白揚社:森田正馬全集第5巻 p.409
 
 森田先生も患者さんを指導にあたっては、時に厳しく注意することはあっても、作業はおおむね患者さんたちの自主性に任せて、あまり細かい指示は出さなかった。子供さんのいる方、職場で後輩や部下を指導する立場にある方にとっては参考になることかと思う。緊急性がある場合は別として、思いついたらすぐに注意するのではなく、動きをよく観察して、できるだけ自主性に任せた方が本人のヤル気を削いでしまわなくて済むだろう。これも相手の力を最大限引き出す「人の性(しょう)を尽くす」の心得のひとつかと思う。

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